【ルパン三世】“たぶん世界一モテる男”こと次元大介がガチで愛した美女たち
アニメ『ルパン三世』シリーズの主人公・ルパンの仲間のなかでも、次元大介は常にルパンと行動を共にする頼れる相棒だ。美女に弱いルパンと違って硬派なイメージのある次元だが、長い歴史のなかでは女性と深く関わったエピソードもいくつか存在する。
■モニカ/国を逃れる旅のなかで愛した女性が、実は……
最初に紹介するのは、1978年11月13日放送のテレビシリーズ『PART 2』第58話「国境は別れの顔」。
バレリーナのモニカからオーロラの雫というダイヤを盗み出したルパンと次元。しかし、次元は逃走中に負傷してモニカに命を救われ、彼女のアメリカへの亡命に手を貸すこととなる。夫婦を装って逃避行をする最中にモニカに惹かれ、身を挺して亡命の手助けをする次元だったが、実はモニカは次元を手当てした包帯のなかに本物のダイヤを隠し、運び屋として利用していたのだった。
次元は自身を助けに現れたルパンと協力してダイヤを奪う算段をしていたにも関わらず、結局は「貸しがある」と告げてモニカにダイヤを返してしまった。長い付き合いの仲間より愛した女を取りながらも、ラストにはモニカの思い出と決別してみせる次元の姿には、ハードボイルドな魅力が感じられるだろう。
■キャサリン/病に蝕まれた昔馴染みに次元が取った行動とは?
次は同じくテレビシリーズ『PART 2』から、1979年11月26日に放送された第111話「インベーダー金庫は開いたか?」を紹介。
次元は自身が育ったニューヨークの下町をルパンとともに訪れる。銭形に追われるふたりを助けたのは、次元の昔馴染みで億万長者の未亡人となったキャサリンだった。キャサリンは次元を挑発し、ダイヤを保管している金庫を破るように仕向ける。
自身が所有するダイヤを盗ませようとした不可解な行動の理由は、キャサリンが不治の病に冒されて余命が幾ばくもないことにあった。その事実を知った次元がキャサリンに発破をかける場面は、いきなり銃を撃ち放つなど極めて荒々しい言動ながらも、どこか優しさが感じられる。
■バーバラ/想いを寄せた女性を利用した旧友に次元、激昂!
最後に紹介するのは、1985年2月2日、9日に放送されたテレビシリーズ『PART 3』第27話「暗号名(コードネーム)はアラスカの星」、第28話「アラスカの星は地獄への報酬」の前後編。
マイナス40度でも育つ突然変異の麦の最後の一粒、アラスカの星。それを持ち出した犯人は、次元の元相棒で既にこの世にはいない、レフティ・ジョーと呼ばれる男だった。ルパンたちはジョーの妻バーバラと接触し、彼女がアラスカの星を持っていると知って保護する。だが、実はジョーは自らの死を偽装し、囮としてバーバラを利用。アラスカの星を自らの手中に収めるため暗躍していたのである。
かつて自身が想いを寄せた女性の命を軽視したジョーに、次元の怒りが爆発。次元はジョーに勝負を挑み、二度と銃が持てないほどの傷を負わせた。諜報機関に狙われるジョーを追って旅立つバーバラの背中を、悲しげな様子で見送る次元の姿が深く印象に残るエピソードだ。