牛肉の表示「A5ランク」の「A」は肉質には関係ない
コラム
疲れて元気をつけたいとき、嬉しいことがあったとき、食べたくなるのは焼肉ですよね。焼肉店のメニューで「A5ランク」という表記を目にしたことはありませんか? 少し値段は高めですが、そのぶん美味しいお肉が食べられるということで人気です。このA5ランクの「A」の部分と「5」の部分、それぞれ、何を表しているのでしょうか。
■ABCで「牛の肉付きの具合」を表している
この「A5ランク」のAの部分は「歩留(ぶどまり)等級」と呼ばれます。この牛からどれくらいの量のお肉が取れるか、つまり「牛の肉付きの具合」を表していて、ABCの3段階ありますが食べる人にはあまり関係がないんです。
一方「5」の部分は「肉質等級」と呼ばれ、サシの入り具合などを基準に肉質のよさを1~5の5段階で表しています。お肉の味にとってはこちらの方が重要。それならば、メニューには「A5ランクのお肉」と書く必要はなく「ランク5のお肉」でいいはずなんです。
なぜアルファベットの表記つきで認識されているのか。それは「A」というアルファベットが消費者に「美味しいお肉」というイメージを与えるため、というのが理由です。焼肉店も本当は肉質に関係ないと知りつつ、「A5」と表記しているというわけです。
言われてみれば、どんなものでも「A」がついていると高級な感じがする気がする……。いや、「A4」とかだと、用紙サイズみたいでちょっと味気ないかも?
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