【雑学】新聞の片隅にある「十」マークの役割
コラム
手元に新聞がある人は紙面の端を見てみてください。「+」のマークがあると思います。ふだん気にも留めないマークですが、どういう役割を果たしているか知っていますか?
■「+」には4つの色が重なっている
このマークは「色ずれ」の確認のために使用されています。新聞の印刷は「CMYK」という色の表現法でおこなわれています。「C」がシアン、「M」がマゼンタ、「Y」がイエロー。そして「K」がキー・プレートの頭文字をとったもので、これはブラックとなります。
新聞の片隅にある「+」のマークには、この4色のインクがすべて重なっています。そうです、「+」マークは印刷の「色ずれ」を確認するためのもの。もし、色がずれていると、「+」のマークは下記の図のようになります。
もしこの「+」がずれていると、カラーで表現している写真などの印刷にもずれが生じます。そのようなことがないように印刷所では「+」マークを基準に、機械と目視で確認をおこなっています。その許容範囲は「0.1mm以内」。
新聞の紙面の品質は、このようにして保たれています。いくら技術が発達して機械の精度が高まったとしても、ミスは起こり得ます。それを防ぐためにおこなわれている確認の作業には人の手が関わっています。細かいところでも“人による仕事”を見受けられるものからは、安心感が伝わってきますよね。
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