『スラムダンク』涙腺崩壊の“バスケ部vs三井軍団”だけじゃない! 試合外の名勝負

コラム

citrus 二階堂銀河

 

 

アニメも大人気で、国内累計発行部数が1億2000万部以上という驚異的な記録を打ち立てているバスケ漫画『スラムダンク』。不良だった赤髪のバスケ初心者・桜木花道が、湘北高校バスケットボール部に入部し、強豪校のライバルらと対戦しながらメキメキと頭角を現していく物語に、多くのファンが魅了されたものです。

 

多くの名勝負が展開され、名シーンを生んできたスポーツ漫画の金字塔です。今回は、バスケの試合以外での名勝負にスポットを当て、各シーンを振り返りたいと思います。

 

 

 

 

■【桜木vs青田】/晴子の写真をエサに柔道部に勧誘されるも…

 

 

はじめにご紹介するのは、柔道部主将・青田と主人公・桜木の柔道対決。あるとき、“百年に一度の逸材がバスケ部にいる”と桜木の存在を嗅ぎつけた青田は、桜木を柔道部へ引き抜こうとします。

 

 

対してバスケ部主将・赤木は“どの道に進むかは桜木の自由”と応え、青田の引き抜き行為を容認。さて、ここからは青田と桜木の話し合い、もとい戦いが始まります。まず青田は、桜木が思いを寄せる赤木の妹・晴子の写真をエサにして柔道部へ勧誘。桜木は、そのエサにまんまと釣られてしまうという事態に。

 

 

写真を欲しがる桜木。写真の譲渡を条件に柔道部へ入部させようとする青田。そして桜木の出した答えは…“写真は欲しい。だが柔道部には入らない”というなんともわがまますぎるもの。結局、腕ずくの戦いが始まるのでした。そして、柔道有段者の青田と一進一退の攻防を繰り広げた桜木は、「どうだ、柔道は面白いだろう」と青田に問いかけられます。

 

 

しかし、なおも桜木は「オレはバスケットをやる」と返答。青田がその理由を問いただすと、「バスケットマンだからだ」と断言するのです。陰で様子を見ていた赤木一同も思わず安心。桜木はここからバスケットを通じて多くの成長を遂げることとなります。

 

 

 

 

■【バスケ部vs三井軍団】/己の心と向き合った、三井の戦い

 

 

次なる戦いは、三井軍団(不良集団)vsバスケ部。赤木と同期であり、もともとバスケ部に所属していた三井は、けがをきっかけにバスケ部から去っていきました。その後、ヤンキー化。

 

 

三井はバスケをきっぱり諦めたつもりでいたものの、バスケ部の期待の新人として目立っていた宮城の存在をよく思わず、不良仲間と共に締め上げてしまいます。またその後、桜木にも目をつけ、最終的にはバスケ部全体に対して喧嘩を仕掛けるのです。

 

 

けっきょく三井軍団はバスケ部に返り討ちにされるのですが、三井はそこで赤木や木暮と接触し、バスケ部時代を回顧。最後は恩師・安西先生の登場により、三井は「バスケがしたいです」と吐露し、ようやく心の奥の扉を開くこととなったのです。

 

 

三井はそこから作中で何度か、バスケから離れていた時期のことを振り返っては後悔の念に苛まれるのですが、その思いも全て糧にして、チームに大きく貢献していくことになるのでした。

 

 

 

 

■【湘北vs豊玉】/試合外のメンタル勝負から始まった全国初戦

 

 

最後の試合外の名勝負は、湘北vs豊玉。宮城、三井が復帰した湘北バスケ部は、チームとしてのまとまりを得て、インターハイ県予選の決勝リーグを無事突破します。そしてインターハイ初戦の対戦校は大阪の豊玉高校でした。

 

 

湘北と豊玉は、初戦前日に二回ほど顔を合わせます。対戦の地である広島に向かうまでの新幹線内で一回、新幹線内を降りてからさらにもう一回、豊玉は湘北相手に喧嘩腰で絡むのです。しかし、態度の悪い豊玉相手に、湘北は臆することなく勝利宣言の啖呵を切ります。

 

 

いざ試合が始まると、序盤からラフなプレイを続ける豊玉の挑発を受け、湘北は途中まで実力を発揮しきれずにいました。しかし、ハーフタイムでの安西先生の喝をきっかけに、ようやく湘北らしいペースを取り戻します。

 

 

反対に、後半戦の豊玉は不調に陥ってしまいます。全国でも上位の実力があるにも関わらず、チームの内部事情によって今ひとつ集中力やまとまりに欠け、湘北に敗退。

 

 

実際の試合前から火花を散らしていた両チームでしたが、試合外のメンタル勝負も、湘北は負けていませんでしたよね。
 

 

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