『DEATH NOTE』【ライトが仕掛けたトリック3選】コレ、一周まわっておバカすぎじゃね!?
アニメ化、実写映画化、実写ドラマ化もされた超人気漫画『DEATH NOTE』。名前を書かれた人間が死ぬ“デスノート”を手に入れた夜神月(やがみらいと)は、強敵との頭脳戦のなかで数々のトリックを披露した。今回はその一部を紹介しよう。
■二重底/若気の至り? 身を守るための用心深すぎる罠
デスノートを手に入れたときはまだ高校生であった月。やがては世界を舞台にした頭脳戦が繰り広げられることになるのだが、当初は非常に小さなスケールで姿が見えぬLとの戦いを演じていた。
ある意味では作品初期の規模感を象徴するのが、page.4「電流」で登場したデスノートの隠し場所のトリック。デスノートの存在を隠すため、二重底の下にノートを収納して、カモフラージュに日記を置き、プラスチック製のボールペンの芯を挿し込んで底を開けなければ電流とガソリンで発火するという仕掛けを施したのだ。
変に大掛かりなトリックであるため、ファンの間でもツッコミどころとしてたびたび話題にあがるこの場面。だが、天才と言えどまだ子どもという、スタート当初の月の年齢感が表れているトリックのようにも思え、味わい深いとも言えるだろう。
■侵入者チェック/二重、三重に仕掛けを用意する慎重さ
次に紹介する自室への侵入者を判別するためのトリックも、月の身の回りで物語が展開していた初期の『DEATH NOTE』らしさを感じさせるものだ。
月は部屋のドアに紙切れを挟み、蝶番にシャーペンの芯を挿し、ドアノブの角度をわざと変えておくという罠を仕込んでいた。これはシャーペンの芯とドアノブで自分以外の人間が部屋に入ったことを確認し、さらにフェイクとして用意した紙切れがドアに戻されているかどうかをチェックすることで、侵入者の存在を確信するという、いわば三重の罠であった。
その結果、page.16「逆立」で月はすぐさま家族以外の人間が部屋に入り、隠しカメラと盗聴器を設置したことに気づき、新たな策に打って出ることができた。後々のエピソードでも描かれることになる、月の用意周到さが見て取れるトラップだ。
■腕時計/人知れず確実に命を奪うための隠しギミック!
デスノートの切れ端を仕込んだ腕時計は、月が仕込んだトリックのなかでも有名。
腕時計は竜頭を1秒以上の間隔を空けずに4回連続で引くことで、裏蓋がスライドしてデスノートの切れ端が出てくるという仕組み。血文字でノートに書きこむための針も隠されていて、page.54「中」ではこのギミックを使って“ヨツバキラ”として暗躍していた火口卿介を抹殺した。
また、page.106「殺意」でも腕時計に隠したデスノートを使おうとしていたのだが、こちらは入念に準備した一手ではなく、自分がキラだと明らかになってしまった場面での悪あがきで、あえなく失敗に終わってしまった。