スーパースターになるには「謙虚さ」が大事!?MLBの鉄人から学ぶコミュニケーションの極意

コラム

 

今回は、コミュニケーション能力を高めるための最大の “武器” を紹介します。

 

日本では日本プロ野球、アメリカでも大リーグが観客の上限を決めながらも開幕したことを受けて、野球を例に説明しましょう。

 

 

アメリカが同時多発テロで大きく揺れた2001年、その年の3月に私は、新庄剛志を取材するために、ニューヨーク・メッツがキャンプを張るフロリダ州ポートセントルーシーにいました。

 

そこにオープン戦のためにやって来たのが、車で2時間のフォートローダーデールでキャンプを張るボルチモア・オリオールズのカル・リプケン・ジュニア

 

メジャー屈指の攻撃型遊撃手としてスーパースターの座を不動のものとし、歴代1位の2632試合連続出場を果たした“鉄人”です。そのリプケン見たさに球場は超満員でした。

 

いつも以上の熱気だったのは、その年の初めに「私は今年で引退する」と発表していたためです。

 

シーズン前に「引退」を発表できるのはスーパースターの特権といわれ、それは、その年の全ての試合が「引退興行」となり、ファンにお別れができ、営業的にも潤うからです。

 

 

試合終盤になると球場の外に列ができ始めます。リプケンにサインをもらったり、一緒に写真を撮るファンの列です。

 

試合が終わり、チームはバスで帰りましたが、リプケンとマネジャーだけが残り、サイン会がスタート。リプケンは嫌な顔ひとつせず、逆に笑顔で黙々とサインを続け、写真に納まります。

 

そのサイン会は、デーゲーム終了の午後5時から始まって、最後の1人が終わったのが暗くなり始めた午後7時。リプケンは少しの疲れも見せず、涼しい顔で球場を後にしました。

スタンドに座ってその姿を見続けた私は、感動し、しばらくは立ち上がることができませんでした。

 

 

このようにスーパースターはとても「謙虚」です。最後の1人までファンにサインをしたように、インタビューの際も、最後の最後まで丁寧に答えます。

 

たとえ聞き手が野球に詳しくなく、とんでもない的外れの質問をしたとしても、バカにすることなく、親切に答えます

 

スーパースターになればなるほど、この「謙虚」さが際立ってくるのです。

 

 

実は、あなたもこのようなスーパースターになれます。それには、たとえ相手が自分より知識がないとわかっても、たとえ年下だとしても、ひたすら「謙虚」に耳を傾けることです。

 

「話を聞いてもらいたい」という欲求を満たしてあげるのです。すると相手は「この人はよく話を聞いてくれる人だ」と信用してくれます。

 

そうなれば、ビジネスを含むいい話がどんどん入ってきて(集まってきて)、あなたは知らぬ間にスーパースターになっていることでしょう。

 

「実るほど頭を垂れる稲穂かな」は真実です。「謙虚」という "武器" を持って、あなたもコミュニケーションの達人になってください。

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