「42股交際で誕生日を偽り女性から金品を騙し取った男」の、もっとも罪深い部分は一体どこなのか?

コラム

 

なんと! 狩野英孝もびっくりの“42股交際”で、誕生日を偽り、交際相手の女性から「プレゼント」と称した金品をだまし取ったとされる39歳の男が、詐欺容疑で逮捕された。逮捕されたのは住所不定のアルバイト男性。いかにも爽やか風なイケメンで、10歳以上は若く見え、マッチングアプリなどで「年収600万円以上の会社経営者」とプロフィールを公開し、相手を物色していたという。

 
同ニュースは4月22日、朝の情報バラエティ番組『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)でも報じられ、コメンテーターの玉川徹氏も、

 

 
「このケースはどこが一番腹立たしいのかな? お金なのか、42股なのか、それともダマされたことなのか…」

 
……と、疑問を呈していたが、たしかにここまでキャッチーなフレーズがてんこ盛りだと、一体なにがどれくらい悪いのかが、逆によくわからなくなってくる。どの部分が「詐欺」に該当するのかさえも法律に関しては素人である私には特定が困難だったりする。42股? (マッチングアプリの)偽プロフィール? 誕生日の改ざん? キャバクラやホストクラブあたりでは、わりとありがちな話って気もするが……?

 
「複数の異性と交際する場合は、フタマタよりも3股・4股・5股……のほうがむしろ相手が混乱してバレにくい(※森で木を隠す的な?)」というセオリーを耳にしたことはあるが、それにしても「42股」というのは、さすがに尋常じゃない。各女性の名前と顔を頭に叩き込むだけでも一苦労だし、3股くらいまでならなんとがギリギリ“嘘じゃない誕生日”だけでも切り抜けられそうだが、42股ともなれば誕生日を複数に分散しないとカラダ一つでは、それを名目にしたプレゼント(=金品)の回収は不可能だろう。いずれにせよ、抜群の記憶力と卓越したスケジュール管理能力……それに、そこそこ高額なプレゼントをもらえるまで二人の関係を深めていく忍耐力が必須となるわけだ。才能の無駄遣い? もしかすると、まともな仕事に就いてもそれなりに“デキるヤツ”なのでは? この42股男って……。

 
あと、「年収600万円以上の会社経営者」というくだりも地味ながら見逃せない。最初は「600万円って微妙な数字だなぁ…」と思った。しかし、下手に1000万とかを超えてしまったら「お金持ち認定」されてしまい、交際過程における“必要経費”が高くつく。そんなことをアレコレ考えていると、この「年収600万円以上」「会社経営者」なるワードの組み合わせは「微妙」どころか、なかなかに「絶妙」な着地点だと言えなくもない。

 
おそらく……なんだが、「誕生日」「肩書きと年収」といった、戸籍上と定款上で絶対に動かすことができない“真実”を偽ってしまったのがいけなかったのではなかろうか? もし、そこらへんをぼんやりと曖昧にしていたならば……単なる男女間の痴話喧嘩で事は済んでいたのかもしれない。先にも申したとおり、一日の誕生日だけで42人もの女性からバースデープレゼントを受け取るのは至難のワザだけれど……。

 
ちなみに、私の友人であるイケメン編集者がつい先日、まったく面識のない赤の他人に、とあるマッチングアプリで勝手に顔写真を拝借されてしまった……という事件があった。そして、そのイケメン編集者のプロフィールは、最終学歴となっている大学の偏差値が2段階ほど高くなっており、肩書きはやはり「会社経営者」に……しかも、2メートル近くあるイケメン編集者の身長が「170センチ」となっていた(笑)。これ、実際に女性と会ったとき、どーするんですかね……? 百歩譲って、学歴や肩書きは“ホンモノ”だとしたって、顔写真は誤魔化すにも限界があるじゃないですか! 人間の顔面を超ザックリ5タイプくらいに分類したら、かろうじて「同じ系統の顔立ち」で、「オレ、写真写りがやたらイイらしいのよ〜」なんて風に嘯き通すのだろうか???

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