『PUI PUIモルカー』今年一のバズり作!?  モルカーに比べて人間は愚か…な名場面3選

コラム

TND幽介

 

SNSを中心に爆発的に口コミが広まり、驚異のヒット作となった2分40秒のストップモーションアニメ『PUI PUIモルカー』。純真なモルカーたちの可愛らしさと同時に、本作は登場する人間たちの愚かさもたびたびSNS上で話題を呼んできたのだ!

 

 

■第1話/他者のことを気にかけない人類が招いた大渋滞にモルカーは……

可愛らしい展開に挟み込まれるピリッと効いた社会風刺も、『PUI PUIモルカー』の魅力の一つ。愚かな行為をしてしまう劇中の人間たちからは、現代社会が抱える多くの問題を感じ取ることができる。

記念すべき第1話である「渋滞はだれのせい?」は、一方通行の道路の高架部分で大渋滞が起きているところから幕をあける。ひょこひょこと動きながら列が先に進むのを待つモルカーたち。最後尾につけたポテトのその運転手の女性は、進まない列に困り果てていた。しかも、後ろからは急患らしき病人を乗せた救急車モルカーまで来てしまい……というのがこの回のあらすじだ。

この回で描かれた「愚かな人間」は他でもない渋滞の先頭にいた人物。列の先頭で信号を待つ通称DJモルカーのなかに座るその運転手はなんと、信号を見ずに車内でスマホをいじっていたのだ。結果的にこの運転手は駆けつけたパトモルカーたちに取り囲まれて罪と向き合わされるのだが、第1話目から視聴者は、健気なモルカーたちに比べて我々人類はなんと愚かなんだ……と思い知らされることとなった。

 

 

■第2話/シリーズで最も“愚か”とも称された人類のモルカーに対する凶悪行動

次は、第2話「銀行強盗をつかまえろ!」を紹介したい。この回は、シリーズでも屈指の人気キャラとなった臆病なモルカー・シロモの主役回だが、劇中で繰り広げられた愚かすぎる人類の危険行動はシリーズ屈指である。

この回はシロモとその運転手が、商店に買い物に訪れるという平和なシーンからはじまる。だが、飼い主にもらった大きなレタスをモシャモシャと食べるシロモの横で、事件発生。なんと隣接する銀行で強盗事件が起きたのだ。しかも、あろうことかその犯人一味は、近くにいたシロモを逃走用車両として利用しようと企んだのである。

怯えるシロモに拳銃を突き付けた銀行強盗一味は、震えて涙を流すシロモに泥棒風マスクを被せ、望まぬパトモルカーたちとのカーチェイスに引きずり込む。結果的にシロモのおかげで強盗一味は無事お縄となるのだが、この凶行はファンたちの間で“人類は愚か思想”に拍車をかけることとなった。

 

 

■第3話/モルカーたちの自己犠牲精神が垣間見えた社会風刺回!

第3話「ネコ救出大作戦」も、モルカーと対比して人類の愚かさが強調された回と言っていいだろう。この回の主役は初心者マークをつけた真面目なモルカー・アビー。彼(彼女?)がこの回で見せる自己犠牲の精神は人類が目指すべき姿勢と言えるかもしれない。

とある炎天下の夏の日。この回でアビーの運転手であった女性は、アビーを駐車場に停めてファミレスと思しき店舗に入っていく。残されたアビーや、同じく駐車場に停められたシロモやポテトら他のモルカーは、タラタラと汗を垂らしながら降り注ぐ日差しに耐えていた。しかし、そんな折に事件は起きたのである。

なんとアビーの体内、もとい車内にはアビーを含むモルカーたちが苦手なネコが一匹乗ったままになっていたのだ。当初は苦手なネコに怯えるモルカーたちであったが、次第に高温になっていく車内でグッタリとしだしたネコを心配し始める。その後は、アビーの機転により涼しいファミレスにモルカーたちが突撃し、ひんやりとしたジュースを全身に浴びたことで、ネコの命は無事救われた。まあ、ドリンクバーとファミレスの屋根を破壊してはいるが、それも人類の愚かさが招いた問題とも言えるだろう……!

こちらの記事もおすすめ!
会話のキャッチボールを円滑にする2つのキーワード

会話のキャッチボールを円滑にする2つのキーワード

ページトップ