「未来」をイメージし、「ログ」をとる…五輪選手から学ぶ夢の叶え方

コラム

 

時制の流れはふつう、過去⇒現在⇒未来、ですよね。
しかし、スポーツ選手、とくに目標が明確であるオリンピック選手の時制の流れは違います。未来⇒現在⇒過去が正解です。

 

なぜ、未来からスタートするかというと、いわゆるイメージトレーニングで、今、何をすべきかを知るためなのです。未来とは、オリンピック選手でいうならば、表彰台の一番高いところに立つこと(金メダルを獲得すること)です。金メダルを首にかけ、表彰台でガッツポーズをしている自分を明確にイメージします。そこから逆算して、「では、今、何が足りないか」を見つけ、それを補うために、毎日コツコツとトレーニングを続けます。

 

代表的な例を挙げましょう。女子ウェイトリフティング(重量挙げ)でロンドン五輪銀メダル、リオ五輪銅メダルを獲得した三宅宏美選手です。父親の義行氏がメキシコ五輪で銅メダル、伯父の義信氏が東京とメキシコ五輪で金メダルを獲得、“三宅兄弟”として有名で、彼女も子供の頃から「重量挙げをやれ」「オリンピックに出ろ」「メダルを獲れ」と言われていました。背が伸びない、筋骨隆々になることが嫌で、嫌でたまらなかったのですが、中学3年生のときに観たシドニー五輪(2000年)で刺激を受け、「重量挙げをする」「オリンピックに出る」「メダルを獲る」未来のイメージができたそうです。

 

そして、未来のイメージを明確にするために、彼女は「ログ」という手法を取り入れました。「ログ」とは「書く」ということです。つまり、「重量挙げで、オリンピックに出て、メダルを獲る」という未来のイメージから逆算して、「では、今、何をしなければならないか」という課題を、ノートや手帳に書き、それを終わらせたら赤ペンでレ点を入れるというものです。彼女の場合なら、腹筋◯◯回を◯セットとか、腕立て伏せ◯◯回を◯セットとかいうもので、それを終えたらレ点を入れます。このレ点がとても重要で、これは達成感を表し、この達成感を持たなければ続かないのです。

 

三宅宏美は、未来を明確にイメージし、「ログ」によって「今、やること」を毎日コツコツと続けていくことにより、オリンピックに出場し、メダル(銀と銅)を獲得できました。このやり方は、もちろん、私たちにも応用できます。ある受験生がK大学へ行きたいとします。何をするかというと、K大学の正門の前に行って、「受かったぞ!」というポーズを作って自撮りをします。その写真を大きく引き伸ばして、机の前に貼り、毎日その写真を見ながら勉強します。するとK大学に受かるというイメージトレーニング。「受かったぞ!」という自撮りした段階で、彼の頭の中には、すでにキャンパスを歩いている自分、勉強している自分、恋人ができた自分、やりたい仕事を見つけた自分が具体的にイメージできます。そこから逆算して、「では、今、何が足りないか」という課題を「ログ」し、毎日コツコツやるだけです。

 

未来を具体的にイメージし、「ログ」を利用して、オリンピック選手のようにあなたも夢を叶えてください。

こちらの記事もおすすめ!
【末路】病気の子供にハードルが高すぎる約束をしてしまった野球選手の苦肉の策とは…?

【末路】病気の子供にハードルが高すぎる約束をしてしまった野球選手の苦肉の策とは…?

ページトップ