大人になって気づいた "母の想い" に感動。小学生の頃、絵のコンクールで挫折し…
SNSで盛り上がった選りすぐりのネタを紹介するcitrus。
2flap (@2flap_modeling)さんの投稿が話題になっています。
(アカウント名に含まれる環境依存文字・絵文字は反映されない場合もあります)
小学生の頃、出品者全員が飾ってもらえるコンクールに絵を出していただいた。他に得意なことはないが、絵だけは上手いと思っていた私は、ちょっとした自信と誇らしさを胸に、市内の展覧会会場に母と向かった。家が貧しくていつも働いていた母だけど、その日は何とか都合をつけてくれたのだった→続く
— 2flap (@2flap_modeling) July 23, 2021
②会場に着くと思ったよりたくさんの絵が展示されていたので、自分の絵を探すのも一苦労だったが、母が私の絵を見つけてくれた。母は、ニコニコしながら色や描き方をたくさん褒めてくれた。しかし、せっかくの母の言葉はその時の私には、ほとんど入ってこなかった。→続く
— 2flap (@2flap_modeling) July 23, 2021
③実は、完全に気持ちが折れていたのだった。自分の絵を探しているうちに目にした他の学校の子の絵を見ていると、どれも自分の絵よりもきれいな色遣いで、見たこともないようなモチーフが丁寧な筆致で描かれており、子どもの私にも自分の絵の場違いさが感じ取られたのだ。→続く
— 2flap (@2flap_modeling) July 23, 2021
④展示用パーテーションから、自分の絵だけを剥がしてしまいたいような気持ちになっていた。それほどレベルが違っていた。自分は絵が上手いと思っていたけれど、それは田舎の小さな学校の中だけのことで、少し範囲を広げてみると私の絵はたいしたものではなかったということに気付いたのだ。→続く
— 2flap (@2flap_modeling) July 23, 2021
⑤そんな私を絵の隣に立たせた母は「記念になるから、絵と一緒に写真を撮ろう」と言った。いつから使っているのか分からないような安物の古いフィルムカメラを構えた母をレンズ越しに見ていると、忙しい母を付き合わせたことを申し訳なく思い、ひきつった笑顔しかできなかった。→続く
— 2flap (@2flap_modeling) July 23, 2021
⑥帰り道。外食する余裕なんてないはずなのに「記念だから」と言って、うどん屋に連れて行ってくれた。御褒美なのか、私の表情から何かを感じ取ったのか今となっては分からない。しかし、そこでも母は私の絵を賞賛し、きっと一生懸命描いているのを先生や神様が見てくれていたのだろうと言った。→続く
— 2flap (@2flap_modeling) July 23, 2021
⑦私は、自分以外の子どもの絵が下手くそばかりだから、それに比べればちょっとはマシな自分の絵が選ばれただけだろうとひねくれた思いを持っていたが、生返事をしてうどんに夢中になっているふりをして食べ続けた。それから30年以上が経った。→続く
— 2flap (@2flap_modeling) July 23, 2021
⑧あいち航空ミュージアムのプラモデルコンテストに出品したが、また同じような気持ちになった。自分に自信がなく、内面が成長できていない私は、必要もないのに他の作品と自分の作品を比べて、自分の作品がみすぼらしく思え、勝手に落ち込んでいたのだった。→続く
— 2flap (@2flap_modeling) July 23, 2021
⑨それでもフォロワーの方の言葉に、自分が楽しむためにやっているのだったと目を覚ます。審査当日はカミさんを連れて行った。初めて参加する場に一人でいるのが落ち着かないから誰かに一緒にいてほしかったのだ。会場に行くと、カミさんは私の作品を一生懸命探していた。→続く
— 2flap (@2flap_modeling) July 23, 2021
⑩カミさんは私の作品を見つけると、すぐにスマホのカメラで撮影しだした。「記念だから撮っておこうよ。」と言うではないか。自分の大切な人ががんばった証を残してあげたいという思いなのだろうか。あの時の母もこんなささやかな思いで写真を撮ってあげようと思ってくれたのかもしれない。→続く
— 2flap (@2flap_modeling) July 23, 2021
⑪そんな母の思いに今頃になって気付くとは…。あの時、全力の笑顔で写真に収まることができなかったのは、自分が好きなことで誰かに負けた現実を受け止められなかったからかもしれない。悔いが残る。ただ、今後は好きなことを純粋に楽しみ、周りの人のささやかな思いに気付ける人間でありたい。(終)
— 2flap (@2flap_modeling) July 23, 2021
周りとの差に気づいた切ない気持ちも、お母さんの優しい想いも伝わる素敵なエピソード!
この一連のお話に、小学生の頃似たような経験をしたという人からたくさんのコメントが寄せられました。
また「お母さんは嬉しかったと思います。」「良いお母様と良い奥様です♪」など、お母さんや奥様目線のコメントも!
投稿者さんには今後もより一層、好きなことを純粋に楽しんでほしいですね!