【ネタバレ最小限】新作『ひぐらしのなく頃に』を旧作ファンが絶対観たほうがいいワケ

コラム

citrus 堺屋大地

 

※注意※
本コラムは『ひぐらしのなく頃に』シリーズの新作である『ひぐらしのなく頃に業』・『ひぐらしのなく頃に卒』を未見の方でもお読みいただけるように、ネタバレは最小限にとどめています。ただし、多少のネタバレはございますので、先入観なしで観たい方は読まないことをすすめします。

昭和58年の雛見沢村で起きた猟奇殺人事件などに、主人公たちが巻き込まれていくホラーミステリー『ひぐらしのなく頃に』シリーズ。旧作ファンなら新作『業』・『卒』を絶対に観たほうがいい理由を紹介していきます。

 

 

■『業』の前半はどうか我慢して観続けてほしい

『ひぐらしのなく頃に』シリーズの主なアニメ作品は、2006年にテレビで放送された『ひぐらしのなく頃に(無印)』と、2007年にテレビで放送された『ひぐらしのなく頃に解』でした。そのほかにもいくつかOVAがありますが、メインはそれぞれ2クールで放送された“無印”と『解』となります。

そんな『ひぐらしのなく頃に』シリーズにおいて、10年以上の時を経て久しぶりにテレビアニメとして登場したのが、2020年10月~2021年3月に放送された『ひぐらしのなく頃に業』、そして2021年7月から現在放送中の『ひぐらしのなく頃に卒』。

『業』の1話~4話「鬼騙し編」は“無印”で描かれた「鬼隠し編」のリメイク的な物語、『業』の5話~8話「綿騙し編」は“無印”で描かれた「綿流し編」のリメイク的な物語でした。それぞれ結末に大きな違いがあるため、リメイクではなく実は新作なのですが、結末に至るまでは“無印”とかなり酷似していたのも確かです。『業』の9話~13話「祟騙し編」も、途中までは“無印”や『解』と類似した展開でした。

本当の意味で完全なる新作の物語がスタートするのが、『業』の14話から始まる「猫騙し編」。

要するに、旧作ファンは『業』の13話まで既視感を覚えながら我慢して観続けると、14話以降の怒涛の恐怖展開に打ち震えることになるのです…! 正直、13話まではどこか観たことのあるシーンや展開の連続で、かったるいところはあります。しかし、「猫騙し編」以降の衝撃は、前半を我慢して観続ける価値があると断言できるのです……!

14話~17話「猫騙し編」も驚きの連続ですが、その次のエピソードとなる18話~24話「郷壊し編」は、なんとハッピーエンドを迎えた『解』の最終回後のストーリーが描かれるのです。厳密に言うと細部は異なるのですが、『解』最終回の続きと解釈しておおむね差し支えないでしょう。

「郷壊し編」では中学時代の梨花と沙都子、高校生になった梨花と沙都子を中心に展開。梨花と沙都子の中高生時代が描かれるという時点で、旧作ファンにとっては必見なのは言うまでもありません。

まとめますと、旧テレビシリーズ終了後から10年以上の時を経て、そのまんまの続編となっているのが『業』・『卒』というわけなんです。

『業』の前半はリメイクに見せかけていますが実は新作エピソードですし、後半にいたっては完全なる新作エピソードとなっているため、旧作ファンは絶対に観るべき。逆に言うと『業』は新規ファンにはなんのこっちゃ意味がわからない展開の連続になっているので、新規の方は『業』・『卒』を観る前に“無印”・『解』を視聴しておくことを強くおすすめします!

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