【僕のヒーローアカデミア】ふわふわ~な雰囲気なのに熱すぎるヒロイン・麗日お茶子

コラム

TND幽介

 

累計発行部数5000万部突破の大ヒットマンガ『僕のヒーローアカデミア』。ヒーローを目指す過酷な日々も魅力の一つである本作において、ふと周りの人を笑顔にする魅力を持ったヒロイン麗日お茶子の存在は大きい。今回は彼女の名セリフをプレイバック。

 

 

■「でも『デク』って…『頑張れ!!』って感じで なんか好きだ 私」

麗日お茶子、ヒーローネーム「ウラビティ」は、ヒーロー輩出の名門として知られる“雄英高校”の1年A組の生徒にして、主人公・緑谷出久のクラスメイトで親友。丸っとした表情が人当たりの良さそうな印象を与える、朗らかなショートボブの元気っ子だ。屈託無く人の心を勇気付ける才能のある彼女は名言も多い存在。まずは、そんな彼女がコミックス第1巻で語ったセリフから紹介したい。

無個性に生まれ、人一倍ヒーローとして活躍することに夢を抱いていた少年・緑谷出久。奇跡が重なり、No.1ヒーロー・オールマイトの後継として見初められた彼は、10ヶ月に渡る猛特訓の末、なんとか雄英への受験日を迎える。そこで緊張する出久に声をかけてくれたのがお茶子。試験中にピンチに陥った自分を出久が危険を顧みずに助けてくれたこともあり、お茶子と出久は入学後すぐに友達になった。

そんな入学当日。同じく友人になったクラスメイトの飯田天哉と下校しているところに駆け寄って来たお茶子は、出久のあだ名である「デク」という呼び名について話すなかで、「でも『デク』って…『頑張れ!!』って感じで なんか好きだ 私」と語るのだった。

幼馴染でありいじめっ子でもあった爆轟勝己に「木偶の坊」をもじってつけられたあだ名である「デク」。それを、ほとんど雰囲気だけでポジティブなものに変えてしまったお茶子。なんとも微笑ましいシーンなのだが、この「価値の転換」は出久の中で大きかったようで、自身のヒーロー名に「デク」と付けるほどに大切な出来事となった。

 

 

■「私は絶対にヒーローになってお金を稼いで 父ちゃん母ちゃんを楽させたげるんだ」

次はコミックス第3巻から。身の回りの人を等身大の心境で気遣えるお茶子らしい優しさが滲み出た心温まる名台詞を紹介したい。

全国から注目の集まる雄英高校の体育祭が目前に迫ったある日。1年A組の面々は体育祭に向けて各々気合いを入れ直していた。というのも、雄英体育祭は多くのプロヒーローも観戦しており、卒業後に各ヒーロー事務所にスカウトされるための就職アピール的側面もあるからだ。意気揚々とするクラスのなかで、ひときわ鼻息が荒かったのがお茶子だった。

実は、彼女の家庭はなかなか仕事の経営がうまくいっておらず、困窮気味。幼少期に「無重力」という自分の個性を活かして両親の仕事を手伝うことを申し出たこともあったが、「親としては お茶子が夢かなえてくれる方が何倍もうれしいわ」と聞き入れてもらえなかった過去があったのだ。だからこそ夢であるヒーローになり、そのうえでお金を稼ぎ、両親に楽をさせたいと願うようになったお茶子。

劇中に登場する思想犯のヴィラン・ステインは、ヒーローが金儲けに走ることなど言語道断と切り捨てる。けれど、お茶子の「私は絶対にヒーローになってお金を稼いで 父ちゃん母ちゃんを楽させたげるんだ」という言葉を聞くと、身近な人を助けるためにお金を稼ぐことの尊さを思い出させてくれる。

 

 

■「好きに生きて他人を脅かすなら……その責任は受け入れなきゃいけない」

最後は、コミックス第30巻、ヴィラン連合の秘密研究施設があった蛇腔病院への強襲作戦から続く連戦の最中に、作中でも屈指の人気を誇る女性ヴィラン・トガヒミコに向けてお茶子が語った名台詞を紹介したい。

異能解放戦線を吸収し、ますます勢力を拡大しつつあるヴィラン連合を叩くため、ヒーローたちは大規模な共同戦線を張ることとなった。これまでの戦いで実力をつけた雄英高校の学生たちも、あくまで後方支援という名目ではあったが例外的に前線への参加を認められていた。そして、そのなかにはお茶子の姿もあった。

戦闘の最中、兄のように慕っていたヴィランのトゥワイスをヒーローに殺されたトガは、自分たちをゴミのように扱うヒーローたちにやり場のない想いを抱えるようなそぶりを見せていた。自分たちだって人間なのに、ヒーローはヴィランだからと虐げてくる。そんなヒーローのなかでも、ひたむきに向かってくる出久やお茶子にどこか共感を抱いていたトガは、彼女たちも同じように自分たちを下に見ているのかを確かめたくなったのか、戦闘の合間にお茶子との邂逅を求めて飛び出した。

そして合間見えたお茶子に対して想いを問いかけるなかで、トガはお茶子から「好きに生きて他人を脅かすなら……その責任は受け入れなきゃいけない」と返されたのだ。生き方は相容れないゆえに衝突は避けられない。だが、その生き方をある種まっすぐ見つめるお茶子の言葉に、トガは一瞬涙を見せるのだった。

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