体育で持久走をしたら、ナゼか蕁麻疹が!いきなり脚がかゆくなる女子高生の悩みの原因とは
大阪にとんでもない目に遭った女性がいる。Mさん、29歳。実は彼女、高校時代はギャル! そして命に関わる可能性のある、悲惨な目に遭っていた。
2009年。女子校に通っていたMさん。彼女が通う高校は、校則がかなり厳しかった。当時ギャルだったMさんは体育教師に目をつけられ、しょっちゅう生活指導されていた。
そんなMさん、サボりぐせもあり……。なんだかんだ言って保健室で休み、書道の授業はうまい人のものを自分のものとして提出! 宿題は、なんと友達のノートをカラーコピーしただけ!
で、放課後は……化粧をして強めのギャルに大変身! こうして高校生活を目いっぱい楽しんでいた。だからその後、オオカミ少年のようなひどい目に遭う。
それは高校2年生の冬。この日の体育でMさんが持久走をしていると……何やら異変を感じた。太ももを見ると、なんと蕁麻疹が! しかし、それはすぐに治まった。
だがこの日を境に、次々と異変が起きた。
朝、顔を洗うと……腕に蕁麻疹!
トイレに入ると……太ももに蕁麻疹!
友人と行ったカラオケでも……気づけば蕁麻疹!
症状はひどくなり、常にかきむしる日々。時に保冷枕で冷やしてみたが……冷やしても冷やしてもかゆみは治まらない。
かさぶたまみれの脚を隠すため、学校ではストッキングをはき、ごまかしていたが……。校則違反のため、先生に注意をされ脱がされるハメに。
流石におかしいと思い、病院で血液検査を行ったMさん。後日、結果を聞きにいくと……医師からある病名を告げられる。それは、寒冷アレルギーというものだった。
■診断書もあるのに信じてもらえない!
寒冷アレルギーとは、冷たいものや冷えた空気によって皮膚が急激に冷やされる事で発症するアレルギー。
寒冷刺激を受けると、体内にヒスタミンという物質が放出され血管が拡張し、血液の一部が皮膚組織内にもれ出すため皮膚が赤く腫れる蕁麻疹を引き起こす。同時にヒスタミンが神経を刺激し、かゆみを伴う。
寒冷アレルギーは、症状がひどくなるとアナフィラキシーショックを引き起こし、命の危険もある。
Mさんの場合、体育の授業で汗をかいた後、冷たい風にあたり脚が冷やされ、急激な温度差により蕁麻疹を発症。
カラオケで蕁麻疹が出たのは、体温が上昇した後、エアコンの冷気に当たったため発症したものとみられた。
医師からは薬を処方され、冬の間は外で運動をしないようにと、診断書を書いてもらった。
しかし、彼女の今までの生活態度が、とんでもない事態をまねく。
体育の教師に事情を説明し、授業を休むため診断書を見せた時、教師から耳を疑う言葉が!
先生「あんた、恥ずかしくないの? こんな手の込んだもの作って!! あんたこのままだと進級できなくなるよ!」
なんと今までの行いが仇となり、医師からの診断書すら信じてもらえなかったのだ! そのため、薬で症状を抑えながら体育の授業に出る羽目に……。まさに身から出た錆だが、卒業するまで一切信じてもらえなかった。
現在、Mさんは結婚し一児の母に。寒冷アレルギーの症状は落ち着いているという。
高校生活……あまりにサボりすぎると、肝心な時にとんでもない目に遭う可能性がある。これぞ教訓。(2019年11月19日OA)