【永谷園 お茶づけ海苔/アレンジレシピ】和風サラダ!? 焼きそば!? 信じられぬ超変身

コラム

TND幽介

 

永谷園の「お茶づけ海苔」といえば、1952年の発売以来、歌舞伎の定式幕になぞらえたイメージカラーとともに愛されてきた超ロングセラー商品。同社のホームページにはアレンジレシピが数多く掲載されているが、今回はそこから2品を実食レビューしてみた。

 

 

■【夏野菜の和風サラダ】色とりどりの野菜があっとう間に上品な和風サラダに!!

最初に紹介するのは、残暑の季節にさっぱり食べられる「夏野菜の和風サラダ」というレシピ。「お茶づけ海苔」とサラダがどう結びつくのかいまいちイメージが湧かず正直不安な部分もあるが、さっそく作っていこう。

用意するのは、「お茶づけ海苔(1袋)」、「レタス(4枚)」、「トマト(1個)」、「きゅうり(1/2本)」、「黄色パプリカ(1/4個)」、「白ごま(少々)」、「ごま油(少々)」となっている。味付けはほぼ「お茶づけ海苔(1袋)」だけだが、どのような仕上がりになるのか楽しみだ。(今回の材料は2人前)

まずは、「レタス(4枚)」を食べやすい大きさに手でちぎり、残りの野菜たちもすべて一口大の乱切りにしてボウルなどの容器に入れておく。そこに「お茶づけ海苔(1袋)」を回しかけ、軽く混ぜたのちに10分から15分ほど放置し、出てきた水分を捨てる。最後に、「ごま油(少々)」を入れて軽く和え、「白ごま(少々)」をふりかけたら完成だ。

食べてみると、「お茶づけ海苔」だけとは思えない味のまとまり方に驚かされるはずだ。魚介系の出汁の風味が野菜全体を優しく包み込んでおり、まるで白だしで和えたかのような、非常に上品な味付けになっている。白ごまとごま油、そしておかきが香ばしさを演出しており、そこに海苔の風味が和風らしさを醸し出してくれている。味の染みたジューシーなトマトをベースに、レタス、きゅうり、黄色パプリカがサクサクした食感が口の中で弾けるのも心地よい。ちなみに、調理時に水を捨てるのはしょっぱくなりすぎないためでもあるので、しっかり捨てておこう。

 

 

■【お茶づけ焼きそば(塩焼きそば風)】いつもの塩焼きそばがグレードアップ!!

次はなんと、「お茶づけ海苔」と焼きそばをコラボさせた大胆な一品である「お茶づけ焼きそば(塩焼きそば風)」を紹介しよう。白米のお供なのはもちろんだが、「お茶づけ海苔」は麺とも仲良くなれるというのだが、果たして本当なのだろうか?

材料は、「お茶づけ海苔(1袋)」、「豚バラ肉(20g)」、「キャベツ(1枚)」、「たまねぎ(1/8個)」、「にんじん(1/6本)」、「焼きそば用蒸し麺(1玉)」、「水(60ml)」、「サラダ油(大さじ1/2)」となっている。味の要となる調味料はなんと「お茶づけ海苔(1袋)」のみという潔さだが、その味はいかほどか。(今回の材料は1人前)

作り方は、「豚バラ肉(20g)」を2cm幅にカット。「キャベツ(1枚)」は1.5cm×3cm幅、「たまねぎ(1/8個)」は7mm幅、「にんじん(1/6本)」は3~5mmの拍子木切りにそれぞれカットしておく。フライパンで「サラダ油(大さじ1/2)」を熱し、お肉、野菜の順で強火で30秒ほど加熱する。そこに「焼きそば用蒸し麺(1玉)」を「水(60ml)」ともにほぐしながら投入し、中火で1分30秒加熱。最後に「お茶づけ海苔(1袋)」を入れ、中火のまま30秒ほど炒め絡めれば完成だ。

おかきと海苔の香ばしい匂いが食欲を刺激する。口に入れてみると、出汁の風味とコクがほんのりにじむ優しい味で、非常に均整の取れた味付けに驚かされる。そこにたまねぎとにんじんのサクサクした食感と甘みが加わり、全体をキャベツの甘みが纏めている。ただ、それだけだと少々優しすぎるところに、豚肉がガツンとパワーを与えているところに、計算し尽くされたバランス配分の妙を感じる仕上がりだ。もう少しメリハリを与えたいなら、レモンやワサビを加えるのも個人的にはアリかと思うので、ぜひ試してみて欲しい。

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