『呪術廻戦』人間から産まれた「呪霊」・真人 呪いらしく人間らしく…なイビツな至言

コラム

citrus 二階堂銀河

 

2020年10月にアニメ化した『週刊少年ジャンプ』の人気バトルマンガ『呪術廻戦』。人間に危害を与える「呪霊」のなかでも“人間”から生まれた呪いである真人は、虎杖や七海らを苦しめる強敵です。今回はそんな真人の名台詞を3つ紹介していきます。

 

 

■「狡猾に行こう 呪いらしく人間らしく」

 

人が人を憎み恐れた腹から産まれた呪い・真人(まひと)。呪詛師・夏油傑(げとうすぐる)の遺体を操る羂索(けんじゃく)とともに人間界に干渉しようとし、呪術師と敵対します。

 

真人の能力は、対象に触れることで魂の形を変えるというもの。真人は「魂に体が肉付けされていて 肉体の形は魂の形に引っぱられる」として、魂の形を変えることで人間の肉体を異形に変え、持ち駒として扱うことができるのです。

 

そして魂の構造を理解している真人は、「喜怒哀楽は全て魂の代謝によるもので、心と呼ぶにはあまりに機械的」と言い、「命に価値や重さなんてないんだよ」と続けます。さらに「天地にとっての水のように 命もただ巡るだけ」、「だからこそ何をしてもいい そう生きようと自由なんだ」と発言。耳障りよく聞こえるその言葉通り、真人は人間を殺すことに何のためらいも持ちません。

 

呪術界転覆のための第一歩である「渋谷事変」の作戦内容を夏油(羂索)らと打ち合わせしている際に、真人は「狡猾に行こう 呪いらしく人間らしく」と、自分の存在が呪いであり、また人間でもあることに自覚的な台詞を言い放ちます。

 

 

■「人間が喰って寝て犯すように これが呪いの本能なんだろう」

 

真人は産まれたばかりの呪霊です。はじめに一級呪術師の七海健人と戦い、引き分けますが、七海は「貪欲に自分の成長を楽しんでいる」と真人の成長スピードとポテンシャルを鑑み、「1秒でも早く祓わないと取り返しのつかないことになる」と危惧します。

 

その懸念は的中し、七海と虎杖(いたどり)のタッグと戦った2戦目では、真人は2人にボコボコにのされ追いつめられるなか、「なんて新鮮なインスピレーション これが死か」と今わの際に呪術の極致「領域展開」を体得。立場は逆転して七海を窮地に追い込みます。

 

このように、真人は呪術界の転覆という目的のための過程である「戦い」を楽しみます。そして、「気づけば欺き たぶらかし 殺し いつの間にか満たされている」、「人間が喰って寝て犯すように これが呪いの本能なんだろう」と真人は悟るのでした。

 

 

■「俺こそが…『呪い』だ!!」

 

ハロウィンの渋谷にて五条悟を封印することを目的とした「渋谷事変」。しかし真人は本来の計画にはない虎杖の始末を所望し、「偽りなく欲求のままに行動する それが俺達呪いだ」と主張します。

 

来たる虎杖との対決では、以前に比べ数段のパワーアップを遂げた虎杖を相手にすることでさらに覚醒。「ゾクゾクする!! 自分の才能に!!」、「あぁ俺って…!! 俺こそが!! 『呪い』だ!!」と虎杖を絶体絶命の状態に追い詰めます。

 

その戦いの終盤で、自身の魂の本質、本当の形を掴んだ真人は、自身の魂の形を変えることで「偏殺即霊体(へんさつそくれいたい)」へと変身し、さらなるパワーアップを遂げるのです。人間から産まれた呪い・真人は呪いらしく人間らしく、敵ながらブレることない強さを見せつけました。

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