【僕のヒーローアカデミア】仲間だけじゃない! 実はヴィランにもいたコメディキャラ
様々な特殊能力を持つ人々の世界で、ヒーローになることを夢見る少年少女を描いた人気漫画『僕のヒーローアカデミア』。シリアスな展開も多い本作では、雰囲気をパッと明るくしてくれるコメディリリーフの存在が大きい。今回はそんなキャラを3人厳選した。
■峰田実/ヒロアカ随一のコメディリリーフは煩悩まみれのヒーロー見習い
主人公・緑谷出久の所属する雄英高校のヒーロー科1年A組。個性豊かな同クラスでもひときわ存在感を放っている男、それが峰田実だ。クラスメイトより極端に小さい背とぶどうの房のような頭に、ギャグ漫画のような作画は一度見たら忘れないインパクト。
その個性は、ぶどうそっくりの頭部についたボール状の物体をもぎりとり相手に投げつける「もぎもぎ」。強力な粘着性を持つこのトリッキーな個性は、障害物の回避や相手の捕縛などに有効だ。
そんな峰田は、女性キャラに目がない生粋のすけべ。欲望に突き動かされた言動が多く、そのたびに女子から痛烈なしばき上げを食らっている。臆病な面が目立つが、根性が座っているところもあり、憎めないお騒がせキャラと言えるだろう。
■プレゼント・マイク/声がデカすぎるアッパー系のおちゃらけ教師!?
次は、雄英高校で英語教師をしているプロヒーロー、プレゼント・マイクこと山田ひざしを紹介したい。サングラスに口髭、羽のように立ち上がったオールバックの金髪。常にハイテンションで、まるでクラブのDJのようなノリで学校のイベントをよく盛り上げている。
その個性は「ヴォイス」。超高音から重低音まで、相手を吹き飛ばすほどの強烈な声を発することができる。また、普段から喉元につけているスピーカー的補助装置のおかげで、指向性を持って発声することも可能。
1年A組の担任である相澤消太と高校時代からの親友同士であり、ダウナーな相澤とアッパーの山田の掛け合いは、読者を何度も笑わせてくれた。
■トゥワイス/一人二役で喋り倒す、仲間思いなヴィラン連合のムードメーカー
ヴィラン連合のメンバーであるトゥワイスこと分倍河原仁も、作中に無類のユーモアを与えてくれたキャラクターだ。灰色と黒の全身ラバースーツに身を包んだ姿の彼だが、マスクの下には額に縫い傷を持つハードボイルドな顔が隠されている。
その個性は「二倍」。自分や触れた相手問わず、最大で二つの分身を作り出せ、それらが持っている個性も再現できるチート能力。分身はダメージに弱いとはいえ、作中ではねずみ算式に分身が分身を作る力にも目覚めた。
彼は個性の暴走で社会的地位を失い、孤独に分身たちと狂気の日々を過ごしたことで、二重人格が発生。普段から自分の発言にもう一つの人格が反対のことを言うので、いわば常にノリツッコミしているような状態になり、空気を和ませてくれる。騒々しいと同時に悲しみと優しさを兼ね備えた複雑なキャラクターなのだ。