ロイホだけじゃない…「24時間営業」廃止の流れに待った!

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ロイヤルホストは、これまで「24時間営業」を徐々に廃止してきたが、残っていた2店舗においても廃止を決定した。加えて、定休日を設ける検討もしている。その要因として、まずは深夜営業においては、人手不足で賃金が上がっていることを挙げている。さらに、生活習慣の変化で、深夜客が減っていることも要因のひとつ。人びとの“真面目化”とでも言うのか、夜に遊ぶ人が減り、逆に早朝客が増えている。深夜に営業しても、採算が取れなくなったのである。マクドナルドなど、大手飲食店チェーン全体でも廃止の方向に向かっている。

 

深夜客が減少しているという現実は、24時間営業のスーパー・コンビニにも影響し、廃止を検討する流れが押し寄せている。スーパーがこれまで24時間営業をしていた理由は、夜の閉店後も冷蔵設備は稼動させなくてはならず、その経費は24時間必要で、どうせ経費が掛かるのならば、少ない人員で開店させておけば、多少なりとも収益に繋がるからである。だが、深夜客の減少によって、人件費や冷蔵以外の電気代が収益を上まわるようになったのである。これでは、開店させておくメリットがない。よって、24時間営業の廃止となるのである。

 

これらは、世の中の流れとして受け止めるしかない。だが、困る人はいないのだろうか。普通に昼間働く一般的な人にとっては、夜遊びに行ったとしても、深夜には帰宅するので、24時間営業はなくても構わない。昼間働いて、夜は家に帰る。それが普通の人間の行いであって、自然なことだと考えている。深夜にウロウロするのは、不健康なこと、不自然なこと、素行が悪いとさえ思う人もいる。

 

だが、現代社会は24時間稼働していることを忘れてはならない。人が快適に生活するために、さまざまな場所で、深夜も働く人がいるのである。工場、警備会社、タクシー、夜行バス、航空会社、クラブやスナック、病院、スーパー銭湯、フィットネスジム……。これらの現場では、昼間は寝ていて、深夜働く人がたくさんいる。この人たちの仕事終わりの時間を考えたことがあるだろうか。帰宅するための電車もない深夜に、終業時間となるのである。

 

昼間働く人のアフター5にあたる時間帯に、店や施設がまったく開いていないのは、不公平・不条理である。友人・同僚と飲みに行くこともできない。急に必要になったものも買えない。帰りに食事もできない。習い事にも行けない。一所懸命に働いた後の楽しみが奪われるのである。

 

企業として、非効率となってきた24時間営業を廃止するのは、当然なのかもしれないが、それによって、生活の癒しを失う人がいることも考えて欲しい。社会全体で「昼は働き、夜は寝る」とするのなら良いが、それは不可能なこと。世の中は、24時間稼働しているのである。

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佐藤きよあき

佐藤きよあき

1961年兵庫県生まれ。広告デザイン会社にコピーライターとして勤務の後、プランナー・コピーライターとしてフリーランスに。モノづくりへの興味から、仕事を継続したまま、木のおもちゃ制作を開始。ネット販売に着手...

佐藤きよあきのプロフィール
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