【簡単にわかる『呪術廻戦』】難解すぎる“呪術の仕組み”や「領域展開」簡単解説!
人を呪う呪霊と呪術師のバトルを描き、2020年10月にアニメ化した『週刊少年ジャンプ』連載中の『呪術廻戦』。今回は本作でいう「呪術」とは何か、そして「術式」や“呪術の極地”と言われる「領域展開」などについて仕組みを解説していきます。
■「呪力」と「術式」について
呪術師にとってエネルギー源である「呪力」を流し込んで使うことができる、各呪術師固有の能力を「術式」と言います。一般的な「術式」は生まれながら体に刻まれていることから、「生得(しょうとく)術式」とも呼ばれます。
マイナスエネルギーである通常の呪力を「術式」に流し込んだ技が「術式順転」。対して、「反転術式」でプラスエネルギーになった呪力を「術式」に流し込んだ技を「術式反転」と言います。作中で「術式反転」と明言された技は、今のところ五条悟の「赫」しかありません。
「反転術式」とは、負の感情が源でありマイナスのエネルギーである呪力と呪力を掛け合わせて、プラスエネルギーを生むこと。そして、「反転術式」はごくわずかな呪術師しかできない緻密で高難易度の呪力操作であり、それのみを使えば怪我などの治療が可能です。
■奥義「領域展開」と、その対抗策
続いては、呪術戦の頂点であり呪術の極致「領域展開」について。
呪力で構築した結界/空間である「生得領域」に「術式」を付与し、周囲に広げて相手を領域内に引き込む技です。「領域展開」内では「術式」の必中効果があり、領域外へ逃げることは容易ではありません。いくつか対処法がありますが、最も有効なのは、自身も「領域展開」を広げて対抗することでしょう。
また、「領域展開」は呪術の奥義とも言える技であるため、体得していない呪術師がほとんど。「領域展開」を使えない呪術師は、「簡易領域」などで対抗するのが一般的です。「簡易領域」とは、生まれながら体に刻まれている「生得術式」と異なり、自ら術式を無から構築して発動する呪術を言います。
例えば「シン・陰流」の使い手である呪術高専京都校二年・三輪霞 (みわかすみ)が使う「簡易領域」は、三輪の周囲半径2.21mに侵入したものをフルオートで迎撃する技です。「シン・陰流」の「簡易領域」は一門相伝であることで成り立ち、「領域展開」から身を守るために平安時代に考案された“弱者の領域”と説明されています。
他にも、「領域展開」を使用する呪霊・陀艮(だごん)相手に、御三家・禪院家の当主である禪院直毘人(ぜんいんなおびと)が使用したのは、御三家に伝わる対・領域の秘伝「落花の情(らっかのじょう)」。「簡易領域」のように自らは領域を展開せず、相手の術式が自分に触れた瞬間に、カウンターで呪力を解放し身を守る技です。
ちなみに、「領域展開」と性質の似た「領域展延」は、「術式」を付与した「生得領域」を自身の体の周囲のみ包む技。呪霊の漏醐(じょうご)や花御(はなみ)は、「領域展延」を使って五条悟に対抗しようとしていました。