【ONEPIECE考察】シャンクスという漢を偏見とか先入観とかナシで本気出して考えみた

コラム

citrus 文月

 

週刊少年ジャンプの看板作品『ONEPIECE』。初期から登場するシャンクスは人気キャラのひとりだが、ネット上では黒幕説、陰謀説など噂されることも……。そこで今回はそういった偏見や先入観抜きにシャンクスの魅力がわかるシーンを確認していきたい。

 

 

■「安いもんだ 腕の一本くらい… 無事でよかった」/ルフィを守るために魅せた覚悟

まずは、コミックス第1巻より近海の主に襲われそうになるルフィを助けるシーンから。シャンクスは間一髪でルフィを助けるが、その代償に左腕を失ってしまう。「安いもんだ」と軽口を飛ばすシャンクスだが、ルフィ少年にとっては、己の無力さと海の過酷さを痛感させられる出来事となった。

このシーンの前にも、シャンクスはルフィのことをしっかり気にかけていた。ルフィを軽くあしらって航海に連れ出さなかったのも、海の過酷さを知っているからであり、何より幼いルフィを守るためであった。決して「ガキだから」という理由で海に連れて行かなかったわけではなく、ルフィにはゆっくり成長してほしかったのだろう。

海の楽しさと辛さ、どちらも知っている男だからこそできる、覚悟と優しさで魅せた名シーンであると言えよう。

 

 

■「敵船につき……少々威嚇した」/シャンクスが只者ではないことが分かる“覇気”のシーン

次は、コミックス第45巻からシャンクスが単身白ひげ海賊団のモビ―・ディック号に乗りこむシーンをご紹介。シャンクスは敵船ということもあり、覇王色の覇気を全開にして、敵の新入りたちを気絶させていく。シャンクスは、仮にも海賊団の船長。マキノの酒場でふざけていても、とある島で二日酔いになっていても決めるところは決めるのがシャンクスという男だ。

また、シャンクスは白ひげとロジャー海賊団時代に何度か戦闘で会っているはずだが、海賊団の代表としてのメンツを保つため、敵になめられないためにあえて威嚇するという態度をとった。普段、ふざけてばかりの姿とはまた違う、“やるときはやる“男としてのカッコよさを感じ取ることができるシーンである。

 

 

■「この戦争を終わらせに来た!!!」/泥沼の様相を呈していた頂上戦争を止めた鶴の一声

最後は、コミックス第59巻の頂上戦争編から作品きっての名シーンをピックアップ。エースと白ひげが死に、海軍と海賊の戦いは泥沼の様相を呈していく……。そんな状況のなか、海軍本部曹長・コビーが「命がも゛ったいだいっ!!!!」と悲痛に叫び、戦争を止めようとする。しかし、海軍本部大将・赤犬は「正しくもない海兵は海軍にゃいらん!!」と、コビーに向かってマグマのこぶしを振り上げ粛清しようとするのだった。

そのとき、愛刀グリフォンでコビーを守ったのがシャンクス。これ以上犠牲を出さないためにもシャンクスは自身の海賊団を率いて戦争を止めに来たのだった。エースと白ひげという時代の終わりを告げるかのような2つの死と、戦争で犠牲になった海兵や海賊をやすらかに弔うために……。

シャンクスが場を仕切るなり、疲弊しきっていたとはいえ、海軍も海賊も黙りこくってしまった。不要な略奪や殺しはせず、あくまで和平を望むシャンクスだからこそできた芸当だと言えよう。

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