【『鬼滅の刃』マニア道】悲しすぎやろ! 思わず感情移入してしまう凄惨な過去を持つ鬼

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言わずと知れたメガヒット作『鬼滅の刃』。魅力的な剣士たちに注目が集まることが多い同作ですが、敵である鬼たちの設定もディテールまでしっかり作り込まれており、なかには同情せずにはいられない悲しい過去を持つ鬼もいるのです。

 

 

■累/家族や兄弟の絆に憧れるのは、人間時代の過去に理由が……

十二鬼月の「下弦の伍」である累は、他の鬼を支配することで偽物の“家族”を作り上げて暮らしていました。那田蜘蛛山での戦いで、累は炭治郎に仕掛けた攻撃を妹・禰豆子が盾となって受けた姿に“本物の絆”を見出し、無理矢理に禰豆子を自分の妹にしようとします。

累がこれほど家族や兄弟の絆にこだわるのには、理由が……。人間だった頃、病弱だった累は鬼舞辻無惨から血を分けられたことで強い体を手に入れました。しかし、そのために人を喰べなくてはいけなくなった息子を見た両親は、累を殺そうとしたのです。

それに気づいた累は反射的に両親を刺し殺しますが、死に際、母親は「丈夫な体に産んであげられなくてごめんね……」と呟きます。そのとき、累は自分が人を殺した罪も背負って両親がともに死のうとしてくれていたことを理解し、自分の手で真実の絆を断ち切ってしまったことを強く後悔するのです。炭治郎との戦いに敗れた累は、幻のなかで両親に再会してこれまでの行いを懺悔……両親の温かい手に抱かれながら消えて行くのでした。

 

 

■猗窩座/強への執着は、大切な人を守れなかった過去があるから

映画化され、興行収入400億円を記録した「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」。同映画の終盤で炎柱・煉獄杏寿郎に接触するのが、十二鬼月「上弦の参」である猗窩座です。彼は「弱者を見ると虫唾が走る」と言い放つほど、“至高の強さ”にこだわります。

そんな猗窩座にも、悲しい過去がありました。人間だった頃の猗窩座は狛治という名前で、病弱な父の薬を得るために、犯罪を繰り返していたのです。強くなければ逃げ切ることができなかったため、狛治はどんどん強くなりました。しかしある日、息子を見かねた狛治の父は自ら命を断ちます。ショックのあまりに喧嘩に明け暮れていた狛治でしたが、慶蔵に誘われ武術の道場に入門。数年後、そこの娘の恋雪と結婚して道場を継ぐことになり、もう一度人生をやり直そうと心に決めました。

しかし、亡くなった父の墓に報告しに行っている間に、慶蔵と恋雪は毒殺されてしまいます。狛治は仇を討つために隣接する剣術道場を襲撃し67名を惨殺。その帰りに無惨から血を分けられ、鬼になったのでした。大切な人のために身につけた強さで多くの人を殺害してしまうという、悲しき無情なエピソードと言えるでしょう。

 

 

■妓夫太郎&堕姫/貧しく苦しい環境のなかふたりきりで生き延びてきた

2021年12月より、テレビアニメが放送されている「遊郭編」。ここで主人公・炭治郎たちが対峙する鬼といえば、十二鬼月「上弦の陸」である妓夫太郎と堕姫の兄妹です。堕姫はその美貌を利用して遊郭に紛れ、そこで働く人たちを自らの帯に閉じ込めていました。音柱の宇髄天元に首を切られた堕姫の背中から妓夫郎が出てきていたため、どうやらふたりでひとつの鬼のようですね。

そんな兄妹にも暗い過去が……。遊郭の最下層で生まれた妓夫太郎は、生きているだけでカネがかかるということで、子供の頃は何度も殺されそうになったとか。さらに妓夫太郎は体も弱く、声や容姿も醜かったため、嫌われて生きていました。そんな彼でしたが、妹・梅(堕姫)が生まれ、大人も驚くほどの美形に育っていったことで、やがて未来に希望を見出すようになります。

しかし、梅は13歳の頃、客の目玉をかんざしで突き刺して失明させてしまい、その報復として、生きたまま焼かれてしまうのです。妓夫太郎はその仇を討ちましたが、以前の梅は戻ってきません。そんな絶望のなかにいた際、十二鬼月・「上限の弐」である童磨に出会い、鬼になったのです。鬼になってからも、幼少の頃から辛い経験をしてきた兄妹の絆は健在で、ふたりがお互いを想い合う姿に目頭が熱くなる場面も……。

 

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御徒町まちお

編集プロダクションA4studio(エーヨンスタジオ)所属のライター。1997年生まれ。日本語の音楽ラブで、いつか音楽の中に閉じ込められたいと思っている。

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