誰かに喋りたい『ウマ娘』雑学 実際の競走馬との共通点…スペシャルウィークは実は…

コラム

citrus 干支せとら

 

 

スマホ用ゲームでアニメ版も大人気の『ウマ娘 プリティーダービー』。競走馬の代わりに“ウマ娘”と呼ばれる少女たちが活躍する本作は、競走馬の史実を活かしたと思われる設定が随所に見られる。今回は、そんなウマ娘たちの元ネタと思しき雑学を3つ紹介。

 


 
■スペシャルウィーク/「おかあちゃんたち、見てて!」に隠された秘密 

本作にはさまざまなウマ娘が登場するが、そのなかでも特別目立っているのがスペシャルウィーク。ゲームのチュートリアルでは最初に登場したり、立ち上げ画面の集合イラストでもセンターに描かれていたりと、いわば主人公的な立ち位置のメインキャラクターだ。
 
公式プロフィールには「生後すぐに実母を亡くし、その親友である人間の女性の元に預けられた」とある。実在した競走馬・スペシャウィークの母馬のキャンペンガールは、実際に仔馬を産み落としたあとに息を引き取っている。 
 
実際の競走馬・スペシャルウィークを育成したのは、ニュージーランドから働きにきていた女性だそうで、言ってみればこの馬には育ての親と生みの親がいたわけだ。そしてウマ娘・スペシャルウィークにも、実母の親友である女性の元で育った設定がある。競走馬、ウマ娘、どちらのスペシャルウィークも2人の“おかあちゃんたち”の想いを乗せて走っているわけだ……。二者の共通点からは、ウマ娘製作陣の持つ競走馬へのリスペクトを感じずにはいられない。 

 


 
■サイレンススズカ/ビジュアルが忠実に再現されているウマ娘がいた? 
 
サイレンススズカは、スペシャルウィークと同室の先輩として登場するウマ娘だ。物静かで真面目な性格で、走ることに魅了された天才肌として描かれており、スタート直後から全速力で独走する“大逃げ”のスタイルで周囲を圧倒する。

細身でオレンジ色のロングヘアが美しい彼女。独特の透明感を有しており、その端麗なスタイルに注目が集まりがちだが、注目してほしいのはサイレンススズカがレース時に身にまとう「勝負服」について。

彼女の衣装には緑地の袖をはじめとする衣装の各所に、ポイントとして黄色のラインがあしらわれているのだが、これは競走馬・サイレンススズカの馬主である永井啓弍氏が実際に中央競馬(JRA)に登録している、騎手が着る勝負服の色とよく似ているのだ。また、緑の耳カバーは、競走馬・サイレンススズカのトレードマークだった緑のメンコがモチーフになっていると推測されている。 

 


 
■シンボリルドルフ/“皇帝”という二つ名にまつわる逸話とは
 
作品内では「皇帝」と呼ばれており、ウマ娘たちの通うトレセン学園の生徒会長として登場するシンボリルドルフ。トウカイテイオーから慕われており、彼女たちの仲睦まじい様子がたびたび描かれる。

実在した競走馬であるシンボリルドルフとトウカイテイオーは、実は親子。父子という関係性の2頭だが、トウカイテイオーの「テイオー(帝王)」という名前は、父・シンボリルドルフの異名である「皇帝」からとられたものだったという。 

ちなみにその「皇帝」という二つ名は、「ルドルフ」の由来である初代ドイツ王・神聖ローマ帝国のルドルフ一世がそう呼ばれていたことに由来するようだ。名前負けしない圧倒的な強さを見せてくれることもまた、ウマ娘である彼女と競走馬である彼の共通点と言えるのかもしれない。
 

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