私がどうしてもスターバックスが好きになれない理由がうっすらわかってきた件について

コラム

 

私は「いまだスターバックスがどうも好きになれない派」の急先鋒的な一人である。どれくらい「好きになれない」のかと言えば、たとえば私は『喫茶室ルノアール』には少なく見積もっても年に300回は通っているが、スタバには生まれてから約60年の間で10回程度しか行ったことがない。

 

まず、スモーカーである私にとって、日本に進出してきた当初から「禁煙」を貫いてきたスタバにはつい足が遠のいてしまいがち……ってえのは間違いなくある! ただ、今のご時世はたいがいのカフェや喫茶店も全席禁煙が当たり前──なにもスタバにかぎった話ではない。実際、周囲に喫煙できるお店を見つけられないとき、私は全席禁煙のカフェを利用することも、たまになくはない。けれど、そういうときもスタバをチョイスすることは、ほぼ100%あり得ない。一体スタバのどこらあたりに私はここまで強度のアレルギー反応を示しているのだろうか?

 

『BUSINESS INSIDER JAPAN』というニュースサイトが「元従業員が明かす、スターバックスで歓迎されない10の行動」なるタイトルの記事を配信していた。「10個もあるのか!?」とびっくりしたが、とりあえずはその「歓迎されない行動」ってヤツを、以下に紹介しておこう。

 

 
【1】自分が注文したものかどうかを確認せずに、ドリンクを受け取ってはいけない

 

【2】すべてのドリンクで、おかわりサービスを期待してはいけない

 

【3】会計が済んだ後に、トッピングを追加してはいけない

 

【4】ミルクや砂糖、パウダーなどが並んだコンディメント・バーを散らかしっぱなしにしない

 

【5】「裏メニュー」は、バリスタにとっては頭痛のネタだ

 

【6】店内で飲食は、必要以上のスペースを独占しない

 

【7】ドライブスルーでは、受け取り口での追加注文はしない

 

【8】化粧室に、ごみや紙コップを残していくのは不作法なこと

 

【9】何を注文するか決まっていないのに列に並ぶのは、避けたほうがいい

 

【10】開店時間よりも前に来て、入れてくれと頼んではいけない

 

一応断っておくが、私は「お客さまは神様です」と勘違いしている高飛車でアホなタイプの消費者ではない。お客さまとはあくまで「人間」であって、

 

「店側は客が支払った代金分の商品とサービスを提供しているのだから、立場としてはフィフティフィフティ」(『ラーメン才遊記』9巻より)

 

……だと思っている。そして、そういう観点から照らし合わせると「元従業員」が語っている、これらの「歓迎されない行動」は、どれもそれなりに真っ当だとも思われる。だがしかし! 目が眩むほどに細分多様化されたメニューを突きつけられて、「なんにしようかな? 決められないや…でも、混んでるからとりあえずは並んじゃうか」みたいなことだってあるだろう。混雑したカウンターの前で注文したメニュー以外のドリンクを誤って手に取ってしまうことだって、何度かあった……。

 

つまり、私はこうした「裏メニューへの対応」といった“柔軟さ”までがマニュアライズされた、元従業員が迷惑だと内心感じる行動が10個も実在する“システム”に同化してしまう自分が、ひょっとしたら“嫌”……なのかもしれない?

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