0.2秒で相手の「ホンネ」が分かる!“微表情”の見抜き方とは

人間関係

清水建二

 

接客の場でお客様のニーズを汲みとりながら、セールストークがしたい。

プレゼンや会議で説明を上手にできるようになりたい。

プロジェクトに乗り気じゃない上司をその気にさせたい。

 

仕事をするうえで、こんな風に思われる方は多いのではないでしょうか。仕事を成功させるために、自身の声のトーンやスタイルに気を配ったり、「伝える」ボディランゲージを学んだり、プレゼンスライドの作り方を工夫したりする方もいるかもしれません。

 

もちろん、それはとても素晴らしいことです。しかし、これだけでは「伝わる」にはなりません。これだけですと、スピーキング(話すこと)は出来るけど、リスニング(聞くこと)は出来ない外国語学習者のようなもの。自分が伝えたいことが「伝わる」には、自分が伝えようとしていることが伝わっているかを、相手を見ながら、相手の気持ちを察しながら、適切な言葉や話題をコントロールする必要があるのです。

 

この相手を見る、相手の気持ちを察するうえで強力なツールとなるのが、「微表情を見抜く技術」です。微表情とは、抑制された感情が無意識の内に表れては消え去る微細な顔の動きのこと。その表れる速さは、なんとわずか0.2秒です。この微表情を読むことで、相手の「ホンネ」がみるみる見えてきます。

 

 

■お客様の「興味ある・なし」「好き・嫌い」を見抜く!

 

セールストーク中に、お客様の眉が上がっていれば、あなたの話に興味を持っているサインです。これがわかれば、お客様の聞きたいポイントを察して、集中的に説明することが出来ます。セールスマンが「話したいこと」とお客様が「聞きたいこと」の違いが、リアルタイムでわかるようになります。

 

 

■プレゼンでメンバーの「賛成・不賛成」をキャッチする

 

微表情を見抜くことができれば、プレゼンや会議を聞いているメンバーが、どの話題に「同意・不同意」なのか、どの説明が「理解不足」なのかがわかります。プレゼンをしている時に、相手の眉が下がっていれば、あなたの話に完全には同意していないサインです。会議に出席しているメンバーの気持ちを汲み取ることが出来れば、適切な間合いで意見を言いたい人に意見を求めたり、疑問を感じている人を指名し解消してもらうことが出来るようになります。

 

 

■プロジェクトに上司をまき込む切り返し方

 

上司が乗り気にならないと成功が危ういプロジェクト。上司は口では褒めても、片方の口角をわずかに上げているかもしれません。これは「軽蔑」で、あなたの提案を見下しているサイン。それに気付くことが出来たら、上司の優越感を刺激して下さい。「自分のアイデアに何か至らないところはありますか?」こういうふうに聞くことで、上司が乗り気になってくれる可能性が高まるでしょう。

 

このように相手の抑え込まれた気持ち=微表情を見抜くことが出来れば、「伝える」が「伝わる」になり、相手の気持ちに寄り添ったコミュニケーションの流れを作ることが出来るようになります。微表情を見抜く技術は、相手の心の中を覗き込み、相手の行動を操るような技術ではありません。相手の感情や気持ちの変化をキャッチし、どんな言葉や態度で接すれば、すなわち自分がどう変われば、相手との間に良好なコミュニケーションを生み出せるかを模索する技術です。微表情を読んで自分のアプローチを相手の感情の向かう先に合わせる、すなわち、自分が変われば、相手も変わる。そんなことが可能になるのです。

 

 

【関連書籍】

「微表情を見抜く技術」飛鳥新社/1,296円(税抜)

 

 

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清水建二

1982年東京生まれ。「空気を読むを科学する研究所」代表取締役。早稲田大学政治経済学部卒業後、東京大学大学院でコミュニケーション学を学ぶ。日本国内にいる数少ない認定FACS(Facial Action Cording System:...

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