『名探偵コナン』「黒の組織」はもう何かガバガバ!? “へっぽこ組織”と呼ばれるワケ
1994年に連載を開始した『名探偵コナン』。コナンたちが敵対している「黒の組織」は、数々の大犯罪を秘密裏に行っており、FBIですら手を焼く存在。しかしファンからは“へっぽこ組織”と呼ばれることも……? 今回はその理由を紹介したい。
■幹部クラスであるはずの「ジン」がミスを繰り返す
FBIから要注意人物としてマークされるほど、ボスである“あの方”に近い存在であるジン。作中では“あの方”と直接話すシーンも多く、“あの方”からの信頼が厚いような描写も多い。しかし、ファンからは「組織メンバー一の無能」「無能すぎて愛しい」と言われるほどの“無能ぶり”を発揮している。
ジンの無能ぶりで有名なのが、『黒の組織との接触(決死編)』の回。黒の組織の取り引き現場を目撃したコナンがジンに勘付かれてしまい、コインロッカーに隠れるというシーンがあった。ジンはコインロッカーを片っ端から開けていき、コナンは絶体絶命に陥るのだが、最後のひとつ、コナンが隠れているロッカーに手をかけたところで開けるのをやめてしまうのだった。
それ以外にも、コナンが安易に残してしまった足跡を疑わなかったり、髪型だけで暗殺人物を間違えたり……と、勘は鋭いのに詰めが甘いせいで、痛恨のミスを連発しているのである。
■重要な情報を持ったメンバーをすぐ殺してしまう
これは前述したジンの無能ぶりにも関わってくる話だが、黒の組織にとって重要な情報を持っているメンバーに限って、ジンによって殺されてしまうのだ。そのためファンからは「ジンも実はスパイなんじゃないか」との声もあがっているほど。
ジンによって消された人物の1人目は、ボスである“あの方”に長年仕えていた組織の古株ピスコ。ピスコは灰原哀の正体が、組織を脱走したシェリーだということを見抜くものの、それを喋る前にジン本人によって射殺されてしまう。
ジンに消された2人目は、劇場版13作目『漆黒の追跡者(チェイサー)』に登場したアイリッシュ。アイリッシュはコナンの正体を突き止めるものの、「警察に捕まる恐れがある」という理由だけで殺されてしまう。ジンの意図としては、万が一のための口封じだったのだろうが、これにも「ジン無能説」や「組織無能説」の声が散見されている。
■犯罪愛好会!? スパイ潜入し放題でザルすぎる
黒の組織が“へっぽこ組織”と呼ばれる理由はほかにもある。それは黒の組織にスパイが潜入し放題な点だ。黒の組織には、「トリプルフェイス」の異名を持つ公安警察の安室透をはじめ、CIAやFBIからもスパイが送りこまれている。ここではそんなスパイの面々を見ていきたい。
まずは安室透。「トリプルフェイス」の異名を持つ彼は、公安警察の人間であり、潜入捜査という形で黒の組織に潜り込んでいる。組織内でのコードネームはバーボン。組織のNo.2であるラムから直接指示を受けて任務を行っているのだが、そもそもNo.2がスパイを見抜けないという点にも、組織のへっぽこぶりが現れていると言えるだろう。
他にもFBIの赤井秀一がかつて潜入していたり、CIAの水無怜奈が現在潜伏していたりと、各組織から潜入を許してしまっているのである。また、劇場版20作目『純黒の悪夢(ナイトメア)』には、各国に散らばったスパイが次々に殺されるというシーンがあり、上映後にSNSでは「スパイ多過ぎ」という意見が溢れていた。
――このように、大犯罪組織である黒の組織は、かなりの“へっぽこ組織”でもあるのだ。