【“月9”ドラマ】意外な視聴率トップ5/マジか…キムタク作品の占拠率が異常すぎる!
恋愛コラムニストであり、『Smart FLASH』(光文社)でドラマ批評連載を持つドラマウォッチャーの筆者が、フジテレビの月曜21時枠、通称・月9の視聴率トップ5を紹介。なんと木村拓哉さんの出演作品が、トップ5のうち○作品も占めているのです……!
■トップ5のキムタク占拠率は驚愕の80%!
さっそくですが歴代・月9作品のトップ5を紹介しましょう。
第1位『HERO』第1期(2001年)/平均視聴率34.3%
第2位『ラブ ジェネレーション』(1997年)/平均視聴率30.8%
第3位『ロングバケーション』(1996年)/平均視聴率29.5%
第4位『ひとつ屋根の下』(1993年)/平均視聴率28.2%
第5位『あすなろ白書』(1993年)/平均視聴率27.0%
※ビデオリサーチ調べ/関東地区
一つ一つの作品を見ていくと、どれも非常に面白い大ヒット作なので納得できます。ただこのランキングを俯瞰で見ると、ビビりませんか……!?
なんとトップ5のうち4作品が木村拓哉さん出演作品なのです。キムタク占拠率は80%!
しかもトップ3にいたっては、すべて木村拓哉さんの主演作品。キムタク占拠率は驚愕の100%です……!!
1位・2位の作品が木村拓哉さん×松たか子さんのコンビだったことになるので、二人の役者としての相性の良さがうかがえるというものでしょう。
■『ロンバケ』よりも『ラブジェネ』が上位
当時の月9では珍しかったリーガルエンタテインメント作品『HERO』が圧勝で1位だったわけですが、少々意外なのは『ロングバケーション』より『ラブ ジェネレーション』のほうが上位だったということ。
どちらもラブストーリーで、木村拓哉さんのお相手役は『ロンバケ』が山口智子さん、『ラブジェネ』が松たか子さん。『ラブジェネ』がつまらなかったというわけではないのですが、『ロンバケ』のほうが今なお恋愛ドラマの金字塔として語られることが多い印象なので、意外に感じました。
ちなみに『あすなろ白書』は石田ひかりさん・筒井道隆さんのダブル主演作品で、木村拓哉さんは3番手キャスト。恋の当て馬役でしたが、黒メガネ姿のキムタクにキュンキュンした女性は多かったでしょう。
■唯一の非・キムタク作品の主演は江口洋介
近年の月9は恋愛ドラマをほとんどやらなくなっていますが、かつては名作ラブストーリーを量産していたのはご存知のとおり。
そんななか、トップ5に『東京ラブストーリー』(1991年)、『101回目のプロポーズ』(1991年)、『やまとなでしこ』(2000年)などが入っていないことに驚いた方もいたことでしょう。
木村拓哉さん主演のドラマは初回から高視聴率で中だるみせず、最終回まで突っ走る傾向があるため、圧倒的な平均視聴率を残しており、前述した3作品でさえトップ5に食い込めなかった模様。
そして、忘れてはいけないのが、キムタク出演ドラマがトップ5の占拠率80%のなかで、唯一、非・キムタクドラマとしてランクインした『ひとつ屋根の下』。
江口洋介さん主演で福山雅治さん、酒井法子さんといった豪華キャストを擁したホームドラマでした。続編『ひとつ屋根の下2』(1997年)も大ヒットしており、記録にも記憶にも残る名作と言っても過言ではないでしょう。