「口元だけ笑ってみる」アカデミー賞を獲得した名女優も実践していた、ストレスを軽くする方法

コラム

 

『ローマの休日』『ティファニーで朝食を』などの代表作を持つ名女優、オードリー・ヘプバーン。口角がキュッと上がったチャーミングな笑顔が印象的です。

 

その笑顔は、彼女が日ごろから行っていた習慣によって生まれていました。彼女はとくに楽しくないときでも、せめて口元だけでも笑っていようと心がけていたのです。

 

彼女は幼少期、第二次世界大戦によってすべてを失いました。父親はナチズムに傾倒し家族を捨て、彼女は母親とともにオランダへ移住。しかし、オランダもドイツの侵攻を受けるなど、決して安全ではありませんでした。

 

過酷な少女時代を乗り越えるために彼女が編み出したのが「楽しくないときでも、せめて口元だけ笑う」という習慣だったのです。

 

誰かに教えられたわけではなく、口角を上げると、不思議とストレスが和らいでいくのを感じたそうです。

 

アメリカ・カンザス大学のタラ・クラフト教授らは、170人の大学生を「無表情」「つくり笑顔(口角だけを上げる)」「本物の笑顔(口だけでなく目周辺の筋肉も使う笑顔)」の3グループに分け、ストレスのかかる作業をさせる実験を行いました。その結果、「本物の笑顔」を浮かべている学生のストレス値が最も低かったのですが、口角だけ上げる「つくり笑顔」を浮かべた人も、「無表情」の人よりストレス値が低いことがわかりました。たとえ心の底から笑っていなくても、口角を上げるだけで、ストレスを軽減させることができるのです。

 

ストレスが和らいでいき、加えて、いつもにこやかな表情を見せる彼女は、知らず知らずのうちに成功を呼び込んでいきました。

 

戦後はモデルとして生計を立てながらロンドンへ。舞台劇『ジジ』のブロードウェイ公演で主役を演じると、それがウィリアム・ワイラー監督の目に留まり、『ローマの休日』の主役に大抜擢されます。それが世界的女優へと駆け上がる足がかりになったのです。

 

「本物の笑顔」ではなく「つくり笑顔」でも、ストレスが軽くなるばかりか、対人関係においてプラスイメージになり、いつの間にか成功を呼び込みます。

 

いつでもどこでもできる「つくり笑顔」を、試してみてはいかがでしょうか。

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