『北斗の拳』北斗神拳の奥義…北斗百裂拳は一度だけ? 無想転生を極めた2人は?
『北斗の拳』主人公・ケンシロウはご存じの通り暗殺拳・北斗神拳の伝承者。身体の秘孔を突き内部から破裂させる北斗神拳は、作中最強クラスの拳法として知られている。今回はその圧倒的な強さを誇る北斗神拳の奥義を紹介していこう。
■「あたたた」でお馴染みのケンシロウの代表技/北斗百裂拳
ケンシロウの代名詞と言えば、「あたたた」というお馴染みの声を上げる技・北斗百裂拳を思い浮かべる方も多いだろう。
北斗百裂拳は拳の連打を繰り出しているかのように見えて、実は身体にある秘孔一つひとつを正確に突く奥義だ。コミックス第1巻でこの技を受けた敵のジードは、当初は全く痛みを感じなかったが、次第に全身から血が噴き出し身体が爆散して死亡した。
実は、原作ではケンシロウがこの技を使用したのは一度だけなのだが、テレビアニメでは第5話、第8話などで再び使用している。また、ジャギやラオウなどのキャラクターに対してもこの技と似たモーションの攻撃をするため、拳によるラッシュ攻撃は彼の得意技だと思ってもいいのかもしれない。
■痛みを感じさせずに倒す優しき拳/北斗有情猛翔破
『北斗の拳』に登場する技のなかでもファンからの人気が高い北斗有情猛翔破。
無数のパンチを浴びせた後、強烈な一撃で秘孔を突くというこの技は、南斗鳳凰拳伝承者であるサウザーを倒したことで知られている。北斗有情拳という喰らわせた相手に苦痛を生ませない拳法のひとつであったため、サウザーも痛みで苦しまずに安らかに息を引きとったのであった。
北斗有情拳の使い手としてはケンシロウの義兄であるトキも挙げられる。しかし、彼が放つ北斗有情破顔拳や北斗有情断迅拳などの奥義は、受けた相手が苦痛を感じないだけでなく、天国にいるかのような快楽がプラスされ、やがて爆死するという少し違った特徴を持つのだ。同じ拳法とはいえ使用者によって好む技は違うのかもしれない。
■哀しみを背負う者のみが会得できる究極奥義/無想転生
北斗神拳最強の奥義として知られる無想転生。
北斗2000年の歴史において会得したものはいないと言われている伝説の奥義だが、ケンシロウは幾多の強敵たちとの出会いと別れを経験し、この奥義を身に着けた。また、ケンシロウの義兄・ラオウも愛するユリアを手にかけこの奥義を会得している。
無想転生は “無から転じて生を拾う” という意味を持ち、あらゆる攻撃と回避を無効にすることができる技だ。まさに無敵と言える状態になるのだが、この技を会得した者同士はそれぞれの無想転生の効果によって、双方の無想転生の効果を打ち消し合ってしまう。そのためケンシロウとラオウのふたりが無想転生を会得した後は、壮絶な殴り合いによって決着がつくことになったのである。