『ドラゴンボール』最新映画の敵勢力・レッドリボン軍…思い出してごらん、厄介な敵たち

コラム

citrus 文月

 

『ドラゴンボール』の主人公・孫悟空は様々な敵と戦ってきたが、はじめて倒すべき明確な “悪” として立ちはだかったのがレッドリボン軍。一人ひとりはさほど強くはない組織なのだが、なかには悟空を苦戦させたキャラクターも……。紹介していこう。

 

 

■ブヨン

 

まず紹介するのが、極寒の地に位置するレッドリボン軍ホワイト隊の基地・マッスルタワーに登場したブヨンだ。分厚くブヨブヨした大柄の赤い身体にイボのような突起があり、まさに “モンスター” と呼んでも遜色ない見た目をしている。

 

作中ではそのブヨブヨした身体のせいで悟空の攻撃が全く通らず、必殺技のかめはめ波でさえも跳ね返されてしまった。打つ手なし、と思われたが悟空が壁を破壊し、外の冷気を浴びさせたことでブヨンは凍結。そのまま悟空がパンチを一発浴びせただけで砕け散ってしまった。

 

最後はあっけなかったものの、悟空の攻撃がまともに効かない相手だったこともあって、そのインパクトは大きかった。

 

 

■ブルー将軍

 

次に紹介するのが、レッドリボン軍ブルー中隊を統率するブルー将軍。見た目は高身長で金髪のイケメンであり、性格は中性的で女嫌いの人物として描かれているキャラクターである。極度の綺麗好きでもあり、ときには鼻くそをほじっただけで部下を処刑したこともあった。

 

このように一癖も二癖もある人物ではあるが、その実力は本物。当時、天下一武道会準決勝進出のクリリンをサシで倒し、悟空でも苦戦するほどの戦闘力を持っているのだ。しかも、彼は金縛りやテレキネシスなどの超能力を持っており、正攻法ではまともに戦えないキャラでもある。

 

しかし、ブヨン同様結末はあっけないもの。作者・鳥山明のもうひとつの代表作である『Dr.スランプ』の舞台であるペンギン村にて、同作主人公の則巻アラレにぶっ飛ばされてしまうのだ。そして、最後は後述する桃白白に舌で頭を貫かれ死んでしまう……。

 

 

■桃白白

 

最後は、今なお人気が高いドラゴンボール初期を代表する敵・桃白白をご紹介。三つ編みに束ねた髪、人相の悪い顔に “殺” の文字が入った胴着を着ている姿が印象的なキャラだ。ちなみにドラゴンボール史上、初めて明確に悟空を倒したキャラとしても知られている。

 

彼はレッドリボン軍に雇われた殺し屋であり、悟空の殺害と彼の持っているドラゴンボールを強奪する依頼を受ける。その際に、建物の柱を一本取り除き、上空に投げ移動した姿はあまりにも有名なシーンとして知られている。

 

当初は悟空を赤子扱いし、さらにはかめはめ波の威力を全く受けず、必殺技であるどどん波で撃破。あの悟空が負けた……という衝撃の結果に連載当時、絶望した読者は多かったという。

 

とは言え、カリンの下で修業を受けパワーアップした悟空と再戦した際は悟空が圧勝。悟空にまるで太刀打ちできず、挙句の果てには命乞いを試みる。しかし、それは悟空を騙して爆弾で倒すための演技であり、見事悟空の気をそらした桃白白は彼に向けて爆弾を蹴る。それでも見破られ爆弾を跳ね返されてしまい、自滅してしまうのであった……。
 

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