阿波おどり、暴風警報でも強行…徳島市長が中止要請も実行委「この程度なら大丈夫」

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 徳島市の阿波おどりは15日、台風7号の接近により最終日の全公演が中止となり、閉幕した。コロナ禍を経て4年ぶりの本格開催となった今年、天候に恵まれた前半は各所で踊りが披露され、街は熱気に包まれた。ところが14日は、台風の影響で避難情報や暴風警報が出るなかで踊りが実施され、運営のあり方が問われる事態となった。(山下陽太郎)

土砂降りの中、藍場浜演舞場では踊りが披露された(14日午後8時26分、徳島市で)
土砂降りの中、藍場浜演舞場では踊りが披露された(14日午後8時26分、徳島市で)

 14日午後1時、JR徳島駅前のアミコビルで「阿波おどり未来へつなぐ実行委員会」の緊急会合が開かれた。実行委は踊り手団体や地元の観光、文化、経済団体の代表者ら28人で構成しており、同日の会合には委員17人が出席。この日の開催の可否について協議を行った。

 会合では台風の接近を受け、内藤佐和子市長からこの日の公演は中止とするよう実行委に要請があったことが報告された。市からは、高齢者らに危険な場所からの避難を呼びかける「高齢者等避難」の発令予定も伝えられたが、委員からは「雨でもこの程度であれば大丈夫」「警報の発表は予想されていない」といった意見があり、委員長代理を除いて多数決を採ったところ、9対7で屋外演舞場での踊りを予定通り実施することが決まった。

 内藤市長は実行委による開催決定を受け、自身のX(旧ツイッター)に「台風の影響が大きくなっていくことが見込まれるため中止を要請したが、実行委は開催を決定した」と投稿した。市は同4時、全域の約12万2300世帯、24万7600人に高齢者等避難を発令。市内各所のコミュニティセンターなどに避難所を開設した。

ずぶぬれで演舞

 同6時、市中心部に設けられた有料演舞場2か所と道路を通行止めにして設置された無料演舞場2か所で各連の踊りが始まった。

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