「女性の恋愛を応援する」をコンセプトとするWEBメディア『愛カツ』が、「男性が女性から聞かれると困ってしまうNG質問」みたいな内容の記事を配信していた。とりあえず、その「NG質問」とは以下の「3つ」であった。
（1）どのエリアに住んでいるの？
（※住んでいる場所で品定めをされているっぽい）
（2）なんで彼女できないの？
（※「こっちが知りたいわ！」とツッコミたくなる）
（3）好きなタイプの芸能人は？
（※どう答えてもネガティブな反応をされそうだから、正解がわからない）
ゴメス個人の見解を申せば……（1）と（2）は正直そこまで「嫌な質問」でもない。（1）だと「◯◯◯」と最寄りの駅名をサラッと告げるし、（2）だと「じゃあキミがカノジョになってよ」と軽いジャブで返すくらいのウイットは持ち合わせている。
しかし、（3）の「好きなタイプの芸能人は？」と尋ねられたら……とくにそこそこ “お気に” な女性相手だと、たしかに少々返答には窮してしまう……かもしれない。
まずは、素直に思い浮かぶ人物をそのまんま答えてみよう。今の私だったら……ん〜〜〜っ……誰だろうか？ 佐野ひなこ……とか？？？ しかし、仮にその相手が佐野ひなことはかなり真逆な……仮に堀田真由チックな雰囲気の子だったりしたら……たとえ別に彼女が私に対してさほどの好感を抱いていなくても、あまりいい気分はしない……んじゃないか？ 考えすぎ？ いや！ 私だって（たとえその子に特別な好意がなくても）女子からジャニーズ系だとか韓流アイドルだとかが「好み！」と言われたら、少なからずガッカリしちゃいますしね……？
では次に、自分の “好み” は完全に捨てて、相手と比較的傾向が似ている人物のなかから最大級に美人な芸能人を見つくろって、答えてみよう。仮にちょい下膨れ系の丸顔でクリクリした眼の下に小さなホクロがあったりしたら、松嶋菜々子……とか？ うん！ 戦略としてはなかなか悪くない。が、「アタシ、松嶋菜々子ってあんまし好きじゃないんですよね〜」と、まったく予想外の地雷を踏んでしまうケースも稀にあったりする。
いっそエマ・ワトソンだとかスカーレット・ヨハンソンだとか……と、日本人女性の容姿とは極北の位置にいるハリウッド女優の名を挙げ、お茶を濁す……という手もなくはないが、それでも「ああ…要は派手派手なオンナが好みなのね」と勘違いされてしまう危険性もなくはない。いずれにしろ、100％セーフティな模範回答ではないわけだ。
私は、もし「好きなタイプの芸能人は？」と質問されたならば、やや “臭み” こそただようものの、
「ほとんどテレビとか観ないから最近の芸能人とかよく知らんし…会ったこともない芸能人より身近なヒトのほうが断然興味があります」
……と論点をズラし、その話題から一刻も早く離れるように努める。そして、それでもしつこく食い下がってこられたら、（故）大原麗子さんだとか（故）夏目雅子さんだとか……と、若い世代には認知できない昔の芸能人の名前を出して、逃げることにしている。
もちろんのこと、この “回避法” が「ベスト！」だと言い切る自信はない。ただ一つだけ！ 絶対に最悪なのは、ここで「男性芸能人」の名前を口にすること──その人物がキムタクなり亀梨クンなり……の、どんなに美しい顔立ちを持つ芸能人だったとしても、「男の◯◯に似ている」と指摘されて喜ぶ女性は滅多にいないはず……なのではなかろうか？
一度、15年くらい前に開催された合コンの場で、ある友人男性が一人の女性に向かって、
「キミ、松井（秀喜）に似てない？」
……と言い放ち、一瞬で場を凍て付かせた苦い経験がある。いくら「世界のマツイ」でも……そりゃあ、やっぱダメでしょ（笑）。