東京都渋谷区の代々木公園内にある「透明の公衆トイレが故障し、中が丸見えになっている」との、とある人気YouTubeによる投稿がネット上で話題になっている……らしい(※2022年12月15日時点)──そんなことを「時事・芸能・映画・音楽…ほか、最新のニュースを取り上げていくメディア」をコンセプトとするニュースサイト『ENCOUNT(エンカウント)』が報じていた。
話題となっているのは、代々木公園内の『渋谷はるのおがわコミュニティパーク』に設置された公衆トイレ。 日本財団が2020年8月から始動した「誰もが快適に使用できる公共トイレを設置するプロジェクト」の一環として手掛けられたもので、調光フィルムを貼ったガラス張りで、利用者がいないときはフィルムに電気を流すことで透明となり、トイレ内に入り鍵を閉めることで電気が流れなくなりガラスが不透明になる仕組みなのだという。
同記事下にあったヤフコメ欄を見てみると、
「公衆トイレにデザイン性なんて求めていない」
「遊びがあって面白くはあるが、使う側が完全に信用できないと、怖くて使えない」
「生理現象は場所と時間を選ばずにやってくるので、普通のトイレも近くに設置しておかないと!」
「本来、デザインとは見た目だけではなく機能性や使いやすさも含めた概念であるはず」
「防犯性を重視してつくったという声もあるが、それは二次的なことで、主要な目的は話題性なのでは?」
……など、なかなかに辛辣な意見が並んでいた。
ゴメス個人の主観を述べさせていただくと、デザインとは
「機能性をマイナスしたうえで、余った遊びの部分」
……だと解釈しているのだが、今回のこのトイレは “機能性” の部分を “遊び” の部分が大幅に侵食してしまったがゆえの、まあ……起こるべくして起きた、ある意味フライング的要素が強いトラブルだと言えるだろう。
そもそも、発案者はどういう意図をもって(未使用中は)個室内が丸見えなトイレをつくったのか? 前出のコメントどおり「防犯性重視」? それとも「話題性」? もしかすると、
「透け透けにすることによって……つまり、便器をはじめとする内装を公園内でオブジェ化することによって、利用者に『トイレをキレイに使いましょう』といった啓蒙を促す」
……みたいな狙いがあったのかもしれない。 けれど、やはり前出のコメントにもあったように、その “不透明性” に絶対的な信頼感が無ければ……とてもじゃないが、おっかなくて使えない。
さて! では、仮にそのトイレがまだ故障したままで、使用中もスケルトン状態なままだったとして、そこでのっぴきならないほどに尿意や便意をもよおしてしまった場合、はたして私はどうするか???
“小” なら、たぶんヤッちゃう……かな? 外から見えるのは背中だけなので……。 “大” でも「万一、目の前に空いたトイレがあったら寿命が1年縮まってもかまわない!」レベルの切羽詰まった状況だと、下手すりゃヤッちゃうような気がしなくもない。 ただ、その超緊急事態なケースにかぎっては……「公然わいせつ罪」なんぞを適用するのだけは、お願いだから勘弁してもらいたい! ズボンを半ズラししながらお巡りさんに囲まれて
「だって、このトイレ壊れてるんだもん!」
……と、まるで小学生のごとく必死に言い訳している自分の姿が目に見えるようだ(笑)。