「恋愛コラムニスト兼恋愛カウンセラー」の肩書きを持つ堺屋大地さんというヒトが、『飲食店デートで「実は恋愛初心者が行ってはいけない店」5つの特徴』なるタイトルの記事を、『日刊SPA!』に寄稿なされていた。
「100人以上の女性との恋愛経験があり、現在はLINE公式サービス『トークCARE』にて、年間1,500件のペースでチャット恋愛相談を受けている」と豪語するだけあって、この堺屋さんの記事は総じてロジカルで、淡々とした文体が読みやすくて為になる内容も多く──すなわち打率がめっぽう高いがゆえ私もよくチェックしているのだが、今回の啓蒙も例に漏れずじつに的を射ていたので、さっそくその「5つの特徴」ってヤツを以下に紹介しておこう。
(1)高級すぎるお店
(※テーブルマナーを間違えて恥を晒してしまったり、緊張のあまり会話が弾まなかったりする危険性もある……から?)
(2)ムード満点のお店
(※店内を見た女性が、逆に「あからさまに狙っている=口説こうとしている」と警戒してしまう危険性もある……から?)
(3)和洋中なんでもあるお店
(※なんでも揃っているということは、裏を返せば「無個性」という解釈もできる……から?)
(4)繁盛して混んでいるお店
(※いいお店の証明ではあるものの、店内がガヤガヤしすぎて、トークのテンポが微妙に狂ってしまう危険性もある……から?)
(5)自分が行ったことがないお店
(※知らないだけになにかと不測の事態が起きる危険性が高い……から?)
どれも「言われてみたら、まったくもってそのとおり!」であり、ツッコミどころも一切ない。(5)に関しては、あえて「行ったことがないお店」をチョイスして、「前からここのお店に行ってみたかったんだけど、一緒に行かない?」と誘う作戦もなくはないのだが、まあコレはわりと上級者のテクなので、たとえば食べログで調べただけの「良さげなお店」は、やはり(最初のうちは)避けたほうが無難だろう。
「じゃあ、どんなお店を選べばいいの?」と問われたら、消去法で考えて
「前出の(1)〜(5)に該当しないお店」
……と、答えるしかないのだが、ここで「恋愛初心者」に向け、「初(期)のデートの理想的な総予算」について、軽く触れておきたい。私はいくつかのメディアで常日ごろから
「初デートのディナーは総予算(二人で)15,000円程度のお店が理想」
……との提唱をしてきたわけだが、この額面を遵守すれば、少なくとも(1)の「高級すぎるお店」は確実に除外することができ、おのずと(2)の「ムード満点なお店」や(3)の「和洋中なんでもある(ハンパな)お店」もほぼ圏外にすることができる。このたびの堺屋さんの “教え” に私の「総予算15,000円程度」説を加味していただければ──恋愛慣れしていない諸兄でも、「デートでのお店選び」に、よりいっそうくっきりとした輪郭が浮き出てくること間違いなしなので、ぜひ一度吟味していただきたい。
なお、「食べログ」に掲載されている「予算」はあまり当てにならないため、必然的に(5)の「自分が行ったことがないお店」も除外されることになるのだ。