『スポニチAnnex』によると、お笑いコンビ『千原兄弟』の千原ジュニアさん(48)が、1月31日深夜に放送された『千原ジュニアのヘベレケ』(東海テレビ系)に出演し、「スタイリストが持ってくる “衣装” 」について語っていた……らしい。
この日、ゲスト出演していたお笑いコンビ『しずる』のKAZMAさんが、
「スタイリストが持ってくる服が気にくわなかったらどうしますか?」
……と質問。すると、千原ジュニアさんはこう答えたという。
「俺はもう、その感情(=そこでいちいち文句を言う感情)はなくなった。それこそ、ネタと一緒で俺の小さいファッションの脳みそより、そっちで飯食うてはる人が “ええ” って言うてはんねやったら、それでええわって」(と「ファッションのプロが持ってきた衣装ならば、自身の考えている服装より良いはず」との持論を展開)
「(そりゃあ)最初はあったよ。全然、俺の趣味じゃないなってのもあった。けど、その人が “ええ” って言うてるねんから、そうやろって」
(中略)「意外とテレビを通して見たら全然ええって思うかも。向こうもプロでやってはるんやから」
話は少々それてしまうが、私がまだ編集者としても現場を仕切っていたころ、もっとも裏方のスタッフ泣かせだったのは……ズバリ! 「ギャル」だった。
ギャルは、総じて「自分のファッションやメイクに頑ななアイデンティティーを有している」のか、とにかく “コッチ側” の言うことをなかなか聞いてくれないのだ。
傾向として、プロはスチール撮影やテレビ収録の際は「テカらないように」「ちょっとでも可愛く(かっこよく)写る(映る)ように」「極力 “素材” の長所を(あくまでカメラのフィルター越しで)最大限引き出すように」……などを加味したうえで作業をする。その仕上がりは……やや物足りない、地味めな感じになってしまいがちだが、それが印刷物やモニターに載ったとき、はじめて「ちょうどいい塩梅のメイク」──すなわち “完成品” となるわけである。
なのに、ギャルは「鏡に映っている今の自分が命!」ってことで、そんな “プロフェッショナルならではの計算” を全否定し、また一から自分でメイクし直してしまう……なんてケースがままあった(※もちろん、すべてのギャルが……ではないのだけれど)。そして、結果はバキバキのつけまつげで眼が眠たそうに陰って見えたり、ほっぺたがやたらレフ板よろしくストロボや照明を反射したり……と、(本人の自覚はない)たいがいが残念な “絵” になってしまう。
こうしたギャルエピソードや前出の千原ジュニアさんの談話のような「プロとの絡み」にかぎらず、自分の外見を磨く場合は……やはり、
「他人の意見も積極的に参考にする」
……といった発想が大切なのではなかろうか。よく、
「カノジョや妻と一緒に洋服を選ぶ男性のほうがオシャレさんが多い」
……とは言われるが、たしかに自分では「えー! コレ、ボクが着るの?」とイマイチピンときていないのに、カノジョに「間違いなく似合うから!」と無理やり買わされた洋服のほうが、総じて長く愛用できている気がしなくもない。そのゴメス個人の確率を申せば……成人してからの約40年間で、じつに「90%以上」といったところ……だったりする。