「恋を学んで強くなる」をコンセプトとする女性向け恋愛WEBメディア『恋学(KOIGAKU)』が『実は苦手です…男性に聞いた「初デートで行きたくない場所」6選』なるタイトルの記事を配信していた。とりあえず、その「実は初デートで行きたくない6つの場所」とは、以下のとおりであった。
(1)遊園地
(※理由:「アトラクションで並ぶ時間が多いから沈黙の時間が長くなる」「もっと落ち着いた雰囲気が良かった」……など)
(2)映画館
(※理由:「会話ができない」「黙って座りっぱなしなのがしんどい」……など)
(3)高級なレストラン
(※理由:「行き慣れていないから緊張する」「マナー知らずで恥をかくのが怖い」……など)
(4)家
(※理由:「おたがいのプライベートを知るのはもっと後のほうがいい?」「女性側が不安を抱きやすい」……など)
(5)居酒屋
(※理由:「カジュアルすぎる雰囲気が嫌」「うるさすぎる」……など)
(6)図書館
(※理由:「内面を見られる機会が少ない」「シーンとした空気が重苦しい」……など)
さて。せっかく意中のヒトが初デートに応じてくれたんだから、相手が「行きたい!」とリクエストしてくるなら、たとえ外資系五つ星ホテルの頂上階にある高級フレンチであろうと立ち飲みの焼き鳥屋であろうと火星であろうと「喜んで!」と万全の態勢で受け入れるべきだろう……と言いたいところだが……じつはこんな私にも「初デートでは、できれば避けたいスポット」は一つ二つ……なくもない。
たとえば、「温泉旅行」。「初デートなのに、いきなり泊まりで温泉に応じる女子なんておらんやろ!」みたいな声も聞こえてきそうだが、世の中は広いもので、実際そういうケースが私には過去、2~3回あった。が、「プラトニック」な関係のまま一緒に行く温泉ってえのは、けっこうキツいのだ。どの時間帯で “より親密な関係” を求めるのか……そのタイミングを図るのは果てしなく困難で、早い段階で拒否られてしまったりした日にゃ、その後の “水入らずタイム” が長すぎる……。
あと、「海外旅行」も、かなりの鬼門だったりする。「初デートなのに、いきなり海外旅行に応じる女子なんて絶対おらんやろ!」みたいな声も聞こえてきそうだが、やはり世の中は広いもので、実際そうせがまれたケースが私には過去、一度だけあった。LINEのやりとりだけで「アタシ、来週からニューヨークに行くんだけど……一緒に行かない?」って話になり……でも、英語が苦手なうえ、まだ行ったこともないニューヨークなんかに行った日にゃ、私の “頼りない一面” だけが露わになってしまう……ので、このお誘いは断腸の想いで丁重にお断りした。
もう少々リアリティのあるシチュエーションもいくつか挙げてみよう。
たとえば、「猫カフェ」。私は(軽度ではあるが)猫アレルギー体質で、猫だらけの環境に置かれると、目が痒くなったり、気管が腫れたりして呼吸困難になってしまうこともある。さらに、私は「親戚の赤ちゃんにすら敬語で語りかける」ような甲斐甲斐しい(?)性格の持ち主ゆえ、「可愛らしい動物(※人間も含む)を愛でる」という行為がどうも得意ではなく、猫好きな女子が私のその「ニャンコに対するそっけない態度」を見て、失望していくさまを想像したら……おっかなくてたまらない。
あと、「(男性側がハンドルを握る)ドライブ」も、私にとっては鬼門中の鬼門だったりする。本質的にクルマの運転があまり好きじゃない私は、渋滞のなか車線変更をしたり、駐車場を探したり、縦列駐車をしたり、都内のバカ高い駐車料金が何時間止めたらいくらになるかを暗算したり……といった “余計な心配事” に、めっぽうストレスを感じてしまうタチなのだ。もちろん、いったんドライブに出たら最後、「飲酒」という私の “得意技” を封印せざるを得ないのも、痛い……。
結論を申せば……万一、意中の女性から自分が苦手とする──いわゆる「アウェーなスポット」を、初デートの目的地として指定されたときは……それよりもいっそう魅力的なスポットをプレゼンすることで、できるかぎり後回し後回しに……せめて10回目のデートあたりに持っていくほうが無難なのかもしれない?