なにを隠そう(※別に隠す必要はないのだが笑)、私はフリーアナウンサーである田中みな実さん(36)の大ファンである。
容姿がタイプだとか、過去に一度同じテレビ番組に出演したとき収録前にわざわざ楽屋まで丁寧に挨拶しに来てくれた……とか、そういうことではなく、彼女がさまざまなメディアでコメントしているその主義主張のひとつ一つに、賛同できる部分がかなり多いからである。
そんな田中みな実さんが、4月9日に放送された『いいこと、聴いた』(TOKYO FM)に出演。メインMCの作詞家・秋元康氏(64)によるエスコートのもとで「男性の好み」について語っていた。そのやりとりのおおよそは、以下のようなものであった。
秋元氏:(最近)素敵な恋をしてますか?
田中さん:恋ですか? 久しくしておりません。
(中略)
田中さん:もう出会いようもなく、ウソ偽りなく3年間なにもないんですよ、なにも。無風(笑)。だけど、それがどんどん心地よくなってきちゃって。愛犬と静かに穏やかに心を乱されることなく過ごしているのが……。
秋元氏:そこにいくのはまだ早いんじゃない?
(中略)
秋元氏:どういうタイプがお好きなんですか?
田中さん:すごくいろいろ変わって。今は穏やかで、犬の面倒を見てくれる人。だからリモートで仕事してる人とか、もう自分でいろいろ仕事しなくても、下がやってくれてるよって人だったりとか……。あとはもう無職! 究極。
秋元氏:あたしが食わせていくと?
田中さん:はい。
秋元氏:田中みな実を愛してくれるんだったら、すべてを自分に注いでくれればいいと?
田中さん:いや、(中略)今はもう程良い距離感で、私のこともほっといてほしいって思うようになったんですよ。今までは男の人の「一人になりたい」っていうのが理解できなくて。「一人でいたいってなに?」「私と一緒にいてもいいじゃない!」って思ってたんですよ。でも今は(中略)週に2~3日会えればいいかな。
田中さん:(さらに)同じような清潔さを求める人がいいですね。私、けっこうプチ潔癖なので。
秋元氏:ストイックですね?
田中さん:(あと)夕方まで寝てる人とかは信じられないです。人として。夜勤とかしてる人は別ですよ。じゃなくてね、夜……まあ、そういう人って、だいたいゲームしてたりとか。で、夜中の3~4時まで起きてて、(寝て)起きたら3~4時……夕方の。そっからウーバー(イーツ)とはじめてって人は合わないですね。(中略)朝日を浴びられない人とは付き合えない!
秋元氏:厳しいね、やっぱりね。
田中さん:そうかなぁ? これで求めすぎって言われちゃったらもうどうにもならない(笑)。
この対談中、田中みな実さんは、じつに重要……というか、「恋愛」における本質的な指摘をなされている。
(1) 穏やかで、犬の面倒を見てくれて、程良い距離感で、私のこともほっといいてくれる男性なら無職でもいい
(2) 同じような清潔さを求める男性がいい
(3) 夕方まで寝てる人とかは信じられないです(※ただし、夜勤をしてる人とかは除く)。朝日を浴びられない人とは付き合えない。
……の3つである。そして、これらは(とくに)「結婚を前提とした長期的な男女関係」では、絶対に欠かせない要素だと、私も考える。
まず(1)は、「おたがいが真に対等であること」──今は田中さんの仕事が順調で、それなりに稼いでもいるから、男性のほうが家にいて愛犬の面倒を見てくれるようなタイプが望ましい。が、長い人生……仕事がどう暗転するかなんて正確に予測できるはずもない。仮に田中さんがなんらかの事情で今の仕事を辞めざるを得なくなったとき、パートナーがフレキシブルに動けるような “姿勢” が大切なのではなかろうか。
次に(2)は、同居の際にもっともストレスの一因となる “生理的な事案” である。誰しもが「潔癖たれ!」と言っているのではない。潔癖の度合い──違った表現をすれば「どこまでの不潔さなら許されるか?」が極端にかけ離れている者同士の共同生活は、まさに “苦行” 以外の何物でもない……のではなかろうか。
最後に(3)。要は「生活のサイクルが合わない人との同居は無理!」ってことである。さらに、いくら「夜勤の仕事をしてる人」でも、どうにかして「朝日を浴びる時間」をホンの少しでも捻出したほうが、健康にも良い……のではなかろうか。
以上、こうやって噛み砕いていけば……前出の田中さんの言いぶんはすべて、真剣に男女が交際するにあたって、むしろ最低限クリアすべき要素でしかない……と、私は断言したい。だから、私としては田中みな実さんが「求めすぎ」だとは……また、秋元氏がおっしゃるように「厳しい」とは全然思わないのだ。