俳優の風間俊介さん(39)が4月16日に放送された『おしゃれクリップ』(日本テレビ系)に出演。番組中で自己分析を語るにあたって、素晴らしすぎる名言を連発なさっていた。
まず、同番組では、生年月日が同じで仲が良いという『嵐』の二宮和也さん(39)がVTRで登場。
「裏表が無いかって言ったら、無いわけじゃないけど、裏のほうがもう幾分優しいというか、根がハンサムなんで」
……と、風間さんの印象を語っていた。下手すりゃ、同じジャニーズ事務所に所属するタレント同士の “提灯発言” とも見なされかねないベタ褒めぶりだが、これは「絶対にそうじゃない!」と、私は断言できる。私は過去に何度か風間さんとご一緒したことがあるのだけれど、アウェー感たっぷりのとある会合で、ポツンと孤立している私のとなりにたまたまいた風間さんは、積極的に話しかけてくださり、おかげでその場にもなんとか溶け込むことができた……という経験がある。しかも、後日何度か再会したときも、私の名前をきちんと憶えていてくれて、風間さんから「ゴメスさ~ん」と声をかけてもくださり……一般人の私なんぞにも、こんなたぐいの分け隔てない気配りが自然とできる芸能人が実在するのか、と驚いたものである。
さて、話を戻そう。番組中で風間さんは、こんな風に自身の「性格」や「目指している人物像」について述べていた。
(二宮さんから「自分の弱点は?」と質問された際に)「変わった人に思われたいって空気出しておいて、すごく普通ってことかな?」
「質問されたりインタビューされたりするとき、ちょっと違った答えを出したいっていう感じになっちゃう」
(二宮さんから「自分の魅力は?」と質問された際に)「どこに置いてもそれなりにちょうどいい」
(「理想の姿」を問われた際に)「誰かと一緒にいたりするときは、掛け算の右側みたいな人物でありたい」
「誰かのナンバー1になるよりも、多くの人の20番目くらいでいたい」
どれもこれも風間さんのどこか達観的な “人としてのスタンス” を如実に表す、「格言」と呼んでも差しつかえない金言ばかりだが、なかでも「掛け算の右側みたいな人物でありたい」というくだりは……独特かつ、じつに味わい深い説得力満点の表現だと、一文筆業者として首(こうべ)を垂れざるを得ない。
事実、「となりにたまたまいた風間さん」は、まさに「掛け算の右側」のごとく、絶妙な相槌のタイミングで私の話を最大限に引き出してくれるよう努めてくださり、すでに “売れっ子” であった俳優さんと並んで会話しているにもかかわらず、そのときの私は間違いなく「掛け算の左側」であった。
ちなみに、NHKの大河ドラマでは数々の俳優が「徳川家康」を演じてきたが、これは決して贔屓目とかではなく、私個人としては『麒麟がくる』(2020年)で風間さんが演じた家康が一番好きだったりする。そして、約260年も続いた江戸幕府を築き上げた “本物” の徳川家康も、案外
「シチュエーションに応じて存在感を自在に調整できる」
……風間俊介さんのような資質の持ち主だったのかもしれない。