「恋を学んで強くなる」をコンセプトとする女性向け恋愛WEBメディア『恋学(KOIGAKU)』が、「頑張るほどモテない…残念系メンズの特徴3つ」なるタイトルの記事を配信していた。
「残念系メンズ」って(笑)……まさに “まんま” ではあるものの、その行間からトホホな感じが味わい深くにじみ出る、なかなかに秀逸なネーミングではないか。とりあえず、その「特徴3つ」と「具体例4つ」をご覧になっていただきたい。
【特徴】
(1) モテテクを鵜呑みにし過ぎる
(※メディア上に蔓延(はびこ)る、たとえば「女性から好かれる振る舞い」みたいなモテ指南記事とかを100%真に受け、寸分違(たが)わず真似てしまう)
(2)独りよがりな考え方
(※たとえば「女子は映えるカフェが好き」みたいな “一般論” を妄信してしまう)
(3)行動がスマートではなく不自然
(※不慣れゆえ、たとえば「レディファースト」みたいな行為がどうしてもぎこちなくなってしまう)
【具体例】
(1)似合っていないのに流行を無理に取り入れたファッション
(※トレンドばかりに目が行ってしまい、「自分に似合うファッション」という観点が欠如してしまう)
(2)無理をし過ぎたデートプランや飲食店選び
(※たとえば「高級レストランを予約したのに着ていく洋服を持っていない」とか)
(3)脈がないのにアタックしまくる
(※「積極的な男はモテる!」みたいにありがちな言説に囚われすぎている?)
(4)「会話が重要」と思い、一方的に喋り続ける]
(※相手の興味を惹きつけたいがため、頑張って喋りすぎ、会話が一方通行になってしまう)
なるほど。一言で申せば、要は
「アレンジ能力に欠けている」
……ということだ。
たしかに、先人たちが成功と失敗を繰り返し辿り着いた「モテ・マニュアル」に頼ってみるのも一つの手段ではある。ちゃちゃっと検索しただけで、その手の情報は一昔前の何十倍も何百倍もお手軽に得られるわけですから。
しかし、恋愛とはあくまで “相手ありき” の駆け引きなので、当然のこと一つのマニュアルが万人に通用するとはかぎらない。その場その場でマニュアルから得た言動を微調整するなり完全放棄するなり……といった柔軟性が、なによりも肝となってくるのである。
では、そういった「アレンジ能力=柔軟性」を身につけるには、どうすればいいのか?
これはもう「場数を踏む」しか道はない。おそらく、今回のこの『KOIGAKU』サンの教えを読んで、
「自分にも思い当たるフシはなくもない……かも?」
……と、自省の念に駆られた御仁も、何人かはいるだろう。が……「自省」したからといって、明日から即、あなたの恋愛における所作がドラスティックに変化するとも思えない。
だから、しばらくは「残念系メンズ」のままでもかまわない──これらの「特徴」と「具体例」を脳内の片隅に留めつつ、「数撃ちゃ当たる」のスピリッツで、まずは許されるかぎり多くの “練習試合” に “参加” し、それを通じて地道な反復練習を積むことを、私はオススメしたい。
「急がば回れ!」
……ということだ。