阪神タイガースや北海道日本ハムファイターズで活躍し、元メジャーリーガーでもある新庄剛志氏が11月12日、
「1%の可能性があれば必ずできる。今日からトレーニングを始めて、もう1回プロ野球選手になろうと思います」
「みんなもなにか挑戦しようぜ」
……との熱いメッセージを添え、13年ぶりに日本プロ野球界への現役復帰を目指すことを自身のインスタグラムで宣言。47歳にして再び幕を開けた“新庄劇場”に、ファンから大きな反響が寄せられているという。
『ねとらぼ』によると、新庄氏が無謀とも言える果敢な挑戦を決めた理由については、同じく元プロ野球選手の清原和博氏が2019年からスタートした『ワールドトライアウト』の監督に就任したことがきっかけだった……らしい。
清原さんから刺激を受けた新庄さんは「おもしろいなぁ。俺にも何かできることないかなぁ」と考え、「今日の朝、起きて2秒後、プロ野球選手になろ、なっちゃおって思ったのよ」と突然降ってくるように現役復帰を思いついた……と語っていました。
……とのこと。東スポWebによれば、古巣の阪神サイドからは
「引退後ももうすこし日本の野球界に関わっていたら印象も違ったかもしれないが…。やっぱりアイツは宇宙人。ただ、今回ばかりは地球と別の惑星に行った方かいいかも」(フロント幹部)
「相変わらずの寂しがり屋のかまってちゃん。アイツだけ時間止まってんのとちゃうか。もう令和やぞ」
……などの皮肉めいた声も聞こえている様子だが、矢野燿大・現阪神監督は、
「何歳だって自分がやりたいと思えばやればいい。(中略)誰かが夢を追ういいきっかけになるかもしれない。自分に発信力があることが分かった上でのことだと思う」
……と、激励を込めたエールを送っている……のだそう。
私も敬愛する矢野監督と同じく、素晴らしい試みだと新庄氏に対して、力及ばずながら惜しみない称賛の意をお伝えしたい。そう!何歳だってかまわないのだ。もう何度もここcitrusでも書いているが、私は今でもしょっちゅう、自分がドラフトにかかって草野球のチームメイトたちから胴上げされている夢を見ては目が覚める。さすがにプロ野球選手は厳しいけど、まもなく57歳になる私は最近、秘かにこんな夢を抱いている。
「スペイン・ポルトガルを中心に、世界中でもブームが起こりつつある、テニスとスカッシュを合わせたようなダブルスのみでプレイするラケット競技である『パデル』に、元テニスプレイヤーの利点を活かして先駆け的に取り組み、もしかすると五輪競技に選ばれるかもしれなくはない9年後、66歳でのオリンピック出場を狙う」
……といった壮大なプランである。当たり前の話、いくら「過去、テニスではそこそこのところまで行った」「パデルはまだ競技人口が少ない」とは言っても、その夢が実現化する確率は果てしなく0%に近いことくらいわかっている。でも、「0%に近い」──つまりコンマ数%でも可能性が残っているならば、人はその夢にしがみついて生きることができる。そして、その夢に向かって走り続けるための修練は、たとえ夢がかなわなくても必ず今後の人生の糧になりうるのだ。新庄さん、ともに頑張りましょう!実現度のレベルは全然違うけど……(笑)。