斎藤工による"色気"の自己分析から…「男性のセクシーさとは何か」を今一度見つめ直してみた

 

俳優の斎藤工(38)が1月21日深夜に放送された『バナナマンのドライブスリー』に出演し、「自分の色気」について言及していた。私も偶然観ていた。とりあえずは『スポニチAnnex』が配信していた後追い記事をもとに、そのおおよその経緯を説明してみよう。

 

トークのスタートとして、MCを務める『バナナマン』の設楽統(46)が、こう斎藤にジャブを打つ。

 

「やっぱりエロい雰囲気がある。しめっぽいエロさというか、じっとりとしたエロさが常にある」

 

すると斎藤は、

 

「(個人的に親交が深いピン芸人の)永野さん(45)に言われたんですけど、『斎藤工はゆっくり低くしゃべっているだけだ』って。それな気がしますね。たいしたことを言っていないのに、ゆっくりしゃべっているから、それがじっとりに繫がっている」

 

 ……と、自身が「エロい」と形容されがちな理由を分析。さらには、設楽のことを「キングオブエロス」と称し、「知的」「たまにいい加減」「既婚者」……なども「エロさ」の“正体”として挙げていた。

 

男の「エロティック」「色気」「セクシー」……を語る要素としては、どれも正解だろう。あと、「ゆっくりとしゃべる」以外に「小声でしゃべる」もつけ加えておく。夜のレストランの対面席やバーのカウンターでは「ゆっくりと小声で」しゃべったほうが、断然女性との物理的な距離感が縮まってくる。

 

もう少しだけ、「男のセクシー・色気」について、主観的な意見を述べることを許してもらいたい。

 

やはり、ある程度の「加齢」はないよりあったほうがいいだろう。「知性」の幾分かを裏付ける“経験値”は年齢を重ねるごとにおのずと増えていくわけだし、男女問わずピークを過ぎてこれからは朽ち果てていくだけの肉体にこそ「真の色気」は宿るのだ。

 
適度に力の抜けた「目力」もポイントだと思える。ヤバいクスリでもキメたかのごとくパキパキなソレではダメ。かといって、世捨て人のごとく脱力しきって視点が定まらないトロンとしたソレでもいただけない。柔らかさのなかに輝きを秘める、絶妙なバランスをキープする眼光が「セクシー」には欠かせないのである。


「キスしたくなる唇」も「セクシー」の正否を決定づける遠因となるのかもしれない。先日、ここcitrusに寄稿したコラム『福山雅治が語る「女性が言う“あなたといると楽しい”は、付き合ってもOKサインか」問題について考察してみた』で、私は女性側の意見の一つとして、

 

「ごめんなさい。“楽しい”と“キスできる”は別なんです」

 

 ……なる発言を紹介したのだが、男が着衣の状態でもっとも性的な面をアピールできるのは「キスをするパーツ」となる「口元」、狭義には「唇」である……みたいな話をなにかで読んだことがある。「実際、どんなのがキスしたくなる唇なのか」は女性の個人的な好みによって多少のバラつきはあるにせよ、いずれにしても「程良いふくよかさ」と、唇の形を骨格的に支える「歯並び」は、ことのほかに重要なのではなかろうか。

 

脳神経外科医の菅原道仁先生との連名で出版した拙著『「モテ」と「非モテ」の脳科学〜おじさんの恋はなぜ報われないのか〜』(ワニブックスPLUS新書)で、菅原先生は「男の色気を纏いたければ、とにかく猫背をやめよう」とおっしゃっていた。姿勢の良し悪し──もちろんコレも正解! ただ、「男の色気」に憧れる前に、あなたは果たして「上司にしたい男」と「抱かれてもいい上司」どっちになりたいのか……を自問自答してほしい。

 

当然ながら、どちらを選ぶかによって戦略は180度変わってくる。仮に“前者”になりたいなら「色気」や「セクシー」は、ときにマイナス要素として働くケースだって往々にしてあり得るのだ。まずは「モテる」の明確なビジョン、あなたが着地したい最終目的のイメージをきっちり具現化する作業から始めてみてはいかがでしょう?