山田ゴメス「若者と話が合わなくなったら見る動画」でYouTuberデビュー!

 

いきなり私事で恐縮ではございますが、齢(よわい)58歳にしてYouTuberデビューを果たしました!


還暦間際になって個人で一からYouTubeを立ち上げるのはさすがに腰が重かった。しかし、前々から「YouTuber(デビュー)」なる、いかにもミーハーな匂いがただよう魅惑的な響きに大いなる関心と野心を抱いてもいた。そんなところに講談社が配信する女性向けYouTubeチャンネル『TOKYO WOW』から、どういうわけか「出演してみませんか?」とオファーが入ったのだ(※タネを明かせば、同チャンネルの担当編集者が、たまたま私が所属する草野球チームのチームメイトだった…だけなんだがw)。まさに「渡りに船」ってヤツである。

 

動画タイトルは『若者と話が合わなくなったら見る動画』。いつもは20〜30代前半の女性を対象にメイクやエクササイズ動画をアップしているチャンネルに、私と草野球のチームメイトである担当編集F(39)が「おじさん2人が若い女子をゲストに招いて最新の言葉や流行を学ぶこと」(※第一回目のお題は「ぴえん」。どういう意味かわかります?)を主旨として乱入する、いわば「相当にイレギュラー」なコンテンツだ。一応「こういうピントのズレたオッサンと対峙せざるを得なくなった場合、こうやってあしらっとけばいいですよーってことも若い女子たちに学んでもらいたい」と担当編集Fは主張するが、やはり強引なこじつけ感は否めない。

 

 

 

デビューにあたって私も“予習”がてら、ネット事情に詳しい知人男性に「YouTuberとしての心得」をリサーチしてみたのだけれど、その彼からは、以下のようなアドバイスをいただいた。

 

・ あまり進行と編集に懲りすぎてはいけない
(視聴者はテレビのような完成度の高い動画をYouTubeには求めておらず、等身大の出演者が投稿を重ねるごとにスキルを成長させていくプロセスを楽しんでいる)

 

・オジサンがオジサンに向けて発信するYouTubeはウケた試しがない
(結局のところ、若い世代を取り込まなければ数字は伸びない)

 

・ 長すぎるのはダメ! できれば5分以内に
(ダラダラ長時間流していたら、ちょっとでもつまらない箇所があると、すぐ視聴者は離れていく)

 

・ 無音でも内容が把握できるようにテロップを多用せよ
(電車内などでイヤフォンを着けず無音で観る視聴者も多い)

 

しゃべりこそグダグダではあれ、講談社がバックに付いているだけに編集や画像のクオリティは案外きちんとしている……と思う。タイトルはどう捉えても、オジサンがオジサンに対して啓蒙を計らうニュアンスが払拭できず……。しかも尺は9分弱! 「テロップの多用」以外は、ほぼ上述の「ダメ出し」に該当している。ホントに大丈夫なのか!? この企画???

 

じつのところ、このタイトルは、私が10年以上前に出版した著書『「若者と話が合わない」と思ったら読む本』(日本実業出版社)の丸パクだったりするのだけれど、

 

 

そして著者であるくせに、なにを書いたかもうサッパリ忘れてしまったのだけれど、たしか「若者と話をするときは、とりあえず相手を全肯定し、相手から真摯に全力でなにかを学ぶという謙虚さを前面に押し出すべし」みたいなことは放言したおぼえがある。あまり意識はしていなかったのだが、わりとそこらへんのセオリーは遵守しており、チグハグなりに今回登場してくださったゲストのViViガールともなんとなく和気藹々と会話できている(っぽい)ので、もし若い女子とより親密なコミュニケーションを交わしたいオジサンは、ぜひとも一度ご覧になってもらいたい(※オッサンだろうがヤングガールだろうが1クリックは1クリック!)。

 

ちなみに、あくまで口約束ではあるものの、私のギャラは「1視聴につき1円」ってこともvol.2では公にしているため、できれば一度とは言わず「お一人さま百度」の視聴をお願いしますm(_ _)m 100万の視聴を達成し、動画内で100万円の札束を担当編集Fからポンと取っ払いで手渡しもらうシーンを流すのが、目下の私の目標ですから! また、前出のネット事情に詳しい知人男性も「そういうクラウドファンディング的な仕掛けは悪くないかも…」とおっしゃっていた。