最強袋麺ランキングで圧倒的1位を獲得した『サッポロ一番』…だが、そもそも選択肢10商品のチョイスがおかしくないか?

 

「今気になる・人に話したい旬のネタをお届けすること」をコンセプトとするネットニュースサイト『ねとらぼ』率いる「ねとらぼ調査隊」が、7月4日〜8月3日の間に

 

「あなたが一番好きなインスタントラーメンは?」

 

……なるアンケート調査を実施(投票総数:5772票)。今回は10商品を『ねとらぼ』サイドがピックアップ。選択肢にない場合は「その他」の項に投票し、コメント欄に書き込む形式だったという。とりあえずは、そのランキング結果をご覧いただきたい

 

1位:サッポロ一番(2279票)
2位:うまかっちゃん(1020票)
3位:チキンラーメン(574票)
4位:マルちゃん正麺(430票)
5位:明星チャルメラ(344票)
6位:出前一丁(334票)
7位:ラ王(246票)
8位:昔ながらの中華そば(168票)
9位:日清のラーメン屋さん(70票)
10位:評判屋(20票)
 
その他(287票)

 

インスタントラーメンの発祥が、1958年に発売された『チキンラーメン』なのは有名な話。その後、カップ麺の台頭による売り上げの減少を余儀なくされながらも、さまざまな袋麺が登場し、半世紀以上しぶとく生き残ってきた。

 

カップ麺にない袋麺の魅力は、やはり「アレンジの幅が広い」──これに尽きるだろう。カップ麺だと、自分でなにか具をトッピングしようとしてもせいぜいが「キムチを乗っける」くらい? いっぽう、袋麺は卵にネギにモヤシにニラにキャベツにコーンに炒めた豚肉に、さらにはニンニクにショウガに……と、ヘタすりゃ原型をとどめないほどに、自由な “調理” が可能となる。そんな試行錯誤のすえに “自分だけの味” を開発できた日には、ちょっとした名コック気分を味わうことだってできる。

 

で、「今回は10商品を『ねとらぼ』サイドがピックアップ」した……とのことだが、隠れ袋麺マニアの私としては、この「10商品のチョイス」に少々の異論を唱えたい。

 

まず、『サッポロ一番』が2位とダブルスコアの差を付けての圧勝というかたちになったが、『サッポロ一番』の「みそ」「塩」「しょうゆ」は、もはや別モノ! この3つだけで「一番どれが好きか?」なんて論争が起きるほどに、どの味も独立的で強烈な個性を放っているのだから、これらは『サッポロ一番みそラーメン』『サッポロ一番塩らーめん』『サッポロ一番しょうゆ味』に分割すべきではなかったのか? そりゃあ、3つまとめちゃったら、毎日行列ができる人気ラーメン屋の珠玉の一品でもかないっこないですよ!!

 

あと、なんで『エースコックのワンタンメン』が「10商品のチョイス」の中に入ってない!? あのチュルチュルしたワンタンの食感と、いかにもインスタントな感じの麺に、中華ダシ風のスープとの絶妙なハーモニー……最高じゃないですか! 『サッポロ一番』を3つに分けて、『エースコックのワンタンメン』を「その他」にしなければ、同ランキングも微妙に違ったものになっていたのかもしれない。

 

それにしても、原則としては “西日本ローカル” である『うまかっちゃん』が『チキンラーメン』を抑えて堂々の2位とは! たしかに美味いですもんね〜、うまかっちゃん……。明太子とか高菜とか海苔を入れて、麺を食べ終えてから白米を入れて “おじや” にしても良し! もしかすると『チキンラーメン』の卵オンリーなアレンジ力の低さがアダとなってしまった……のでは?