『NEWSポストセブン』が、今年で20周年を迎えるドラマ『相棒』(テレビ朝日系)で「(次の)杉下右京の相棒になってほしい男性芸能人は?」なるアンケート調査を、10〜80代読者を対象に実施していた(2020年9月3〜9日/回答者数663人)。とりあえず、その結果は以下のとおりであった。
1位:菅田将暉
2位:綾野剛
3位:田中圭
4位:賀来賢人
5位:星野源
6位:竹野内豊・木村拓哉
8位:佐藤健・松坂桃李
10位:小栗旬
少なくとも1位から5位までは、旬の俳優さんばかりである。たしかに、ここらへんの“売れっ子”を持ってくることができれば、世間的に大きな話題にもなるだろうし、かなりの確率で視聴率UPも期待できるに違いない。
だが、『相棒』における水谷豊(68)演じる杉下右京の“相棒”選びは、どちらかと言えば「旬」というエリアにはいない、ややマニアックなキャスティングが売りで、その抜擢された俳優が『相棒』出演を通じて新境地を開いていくプロセスがある種の見所ゆえ、菅田サンや綾野サンや田中サンや賀来サンや源サンはちょっと違うんじゃないか……ってえのが私の見解だったりする。竹野内豊は反町隆史といささかキャラが被っている気もするし……。個人的には、キムタクがあえて『相棒』で脇役に回ってみるのも面白いんじゃないか……と提言したいのだけれど、まあさすがに現時点では不可能か? ウルトラCにも程がある。
私は、ひと昔前にも一部マスコミで候補に挙がっていた稲垣吾郎とかは、なかなか悪くないんじゃないかと考える。頭が良すぎて融通が効かない右京さんと、何を考えているのかがイマイチ読めない天然風の吾郎さん……うん! 意外とこれまでにはないパターンかもしれない。あと、今年の大河ドラマ『麒麟がくる』で織田信長役を好演している染谷将太とか? 28歳という若さが唯一(?)のネックだが、いずれにせよ「不気味な狂気」を内に秘めている役者さんが今度は望ましい……と、私は勝手に思っている。
ちなみに、同記事では「次の女将は誰がいい?」なんてアンケート調査も行っていたが、そのベスト3は
1位:井川遥
2位:石田ゆり子
3位:鈴木京香
……と、コッチはじつにわかりやすい結果となっていた。コレって、別に『相棒』じゃなくても、女将が出てくるドラマならなんでもいいのでは??? 単に「女将役が似合う女優ランキング」と化してしまっているのが残念(?)だ。また超個人的な見解でまことに恐縮ではあるのだけれど、私は本当は、右京さんにはお酒を飲んでもらいたくないので(※あくまで紅茶一辺倒の下戸で貫き通してほしい!)、「『相棒』に女将はいらない派」なんだが、いかがなものでしょう……みたいにいろんな妄想を弄ぶことができる『相棒』ってドラマは、やはり20年の長寿に相応しい、オバケ番組なのではなかろうか。