ウィズコロナ時代の今だから、あえて問う! 男性の皆さま、洋式便器でアナタは立ちション派? 座りション派?

 

最近、飲食店やその他公共施設にある、洋式便器を設置しているトイレ個室内で、男性に向けて「立ちション禁止」の旨を伝えるステッカーや張り紙をよく見かける。もう数年も前から張っている所には張ってあったのかもしれないが、今年になってから、とくに急増した印象がある。不特定多数の人たちが利用するトイレを有するお店や施設側による、コロナ対策の一環でもあるのだろう。もちろん、「立って洋式便器に小便をすれば、便器の縁(ふち)や外までその飛沫(しぶき)が飛び散る可能性が高いから」だ。

 

ところが、長年、男性専用の縦に細長い小便器で用を足すことに慣れ親しんできた(とくに年輩の)男性にとって「座りション」はけっこうハードルが高いようで、2016年とけっこう古いデータではあるが、『暮らしニスタ』なる主婦層狙いの情報メディアが行った、既婚男性100人を対象とするアンケート調査では、

 

・立ちション派:40人
・座りション派:45人
・どっちもやる:15人

 

……と、「立ちション派」と「座りション派」がほぼ同数の拮抗状態という結果を導き出していた。

 

私も、不謹慎な話で恐縮なんだけれど、“コロナ以前”は完ペキに「立ちション派」であった。その理由は、単純に「わざわざズボンとパンツを脱いで(洋式)便器に座るのが面倒くさいから」。つまり、“他人への迷惑”より“自分の些細な都合”を優先させていたわけである。しかも、たいがいは便座カバーを降ろしたまんまヤッていたから、よけいにタチが悪い。あまりに豪快に飛び散りすぎたときは、さすがにトイレットペーパーで飛沫を拭き取ったりはしていたものの、今から考えると、自分の前にそのトイレを使用していた男が、私と同じようなことをしていたとしたら(もしくは、拭きすらもせずにそのまま飛沫を放置さていたら)……と想像すれば、我ながらゾッとしてしまう。本当に本当に、すみませんでした! 

 

ちなみに、「立ちション派」の主張の声をいくつか拾ってみると、私と同様に「面倒くさい」が大半で、あとは「男子の特権」だの「男の沽券」だの……説得力に乏しいものばかり。やはり、洋式便器でおしっこをさせていただくのなら、「座り」が礼儀ってえのが正解なんだろう。「便器にこびりついた“大の残しモノ”を狙って立ちションする」といった、その快感はチョッピリ理解できたりもするが……(笑)。あと、「どっちもやる」派の「スエットとか脱ぎやすい服のときは座ってしますが、ベルトのあるズボンのときは立ってすることも…」って心情もわからなくはない。再びすみません! 私も漏れそうなときは、いまだそういうことしちゃうこともありますm(__)m

 

昔ながらの(立ち)小便器に取って代わって、洋式便器が急激に増えたのは(表現を変えれば、自宅や多くの飲食店ほかの公共施設が、スペース上の関係で昔ながらの(立ち)小便器を設置しなくなったのは)、ここ30年ほどのことだという。正直、つい最近まで「洋式便器での立小便はマナー違反」だという事実にさえ気付いていなかった男性も少なからず……なのかもしれない(じつは、私もそんなフシがなくもなかった)。だけど、このたびの新型コロナショックをきっかけに、こうした“当たり前の常識”が一気にちまたへと飛び散る……いや、拡散したらいいな……と、現在の私は切に願っている。みたび、すみませんでしたっ!!!