フリーアナウンサー兼タレントの田中みな実(33)が、「好きな女子アナランキング」などで常連のテレビ朝日アナウンサー・弘中綾香(29)とともに「あざとかわいい(※あざとい×かわいい)」なるキャッチフレーズで、女性誌でもたびたび特集が組まれるほどの市民権を得ているという。
このムーブメントの火付け役である田中は、TBSの局アナ時代に『サンデージャポン』でリポーターとサブMCを歴任。「みな実はみんなのもの」と愛想を振りまき、『爆笑問題』の太田光のボケを小首をかしげて受け流したり……と、徹底した「ぶりっこ」で現在のキャラを確立した。
一般的には、とくに同性からは敬遠されがちな「あざとい」「ぶりっこ」と形容される振る舞いが、なぜ男女問わずから高い評価を受けているのか? わかっていても異性はこの手の女性につい靡いてしまう、同性もこの手の女性の所作を敵視するだけじゃなく学ぶべき部分は学んだほうが建設的……みたいな着眼はあったのかもしれない。しかし、私は、ときにストイックさすら垣間見える、彼女が方々のメディアで発信している“名言”の数々が、その人気の少なからずな礎となっているのではないか……と、にらんでいる。ってなわけで、今日はそんな田中みな実の発言のいくつかをここcitrusにピックアップし、それらを勝手にゴメスの独断で採点してみよう。(※満点は100点)
1.(女性から「モテそう」と言われたときの返し方)「ホント〜? でも○○ちゃんに言われたら嬉しい!」
[ゴメス採点:90点]遠回しに、「アナタもモテそう→かわいい」と表しているわけだ。味方につけるべき同性は味方につけておく……なんとも用心深くて素晴らしいあざとさではないか。
2.(男性から「モテそう」と言われたときの返し方)「そうなの! そのとおり!」(おちゃらけポーズを添えて)
[ゴメス採点:75点]「モテ」に関する話題になって、「アタシ、こう見えてけっこうモテますから」なんてことを言う女性は案外多く、私はそういう返しをしてくる子のことは、わりと好きだったりするのだけれど、そこに“おちゃらけポーズ”を付け足してくるケースにはあまりお目にかかったことがない。さすがである!
3.(「女性の身長が低いって武器になる?」との質問に対し)「めちゃくちゃなります。対男性だととくにそうだし、背が高い女子に対してもマウントが取れる」
[ゴメス採点:92点]事実的に140㎝後半から150㎝半ばくらいまでの低身長な女性を好む男性はいまだ一定数実在する。「体格差によって女性をマウントしたい」という“オス”の本能的な潜在意識によるもの(※ただ、この傾向があまりに露骨な男性は、たいがいがモテないタイプだったりもする)かと推測されるが、こうした抗えない風潮を冷徹な目で分析し、自身の長所(※田中の身長は153㎝)へと転じるあざとさは天性の才能だと言えよう。「背の高い女子に対してもマウントが取れる」という発言は余計だった気もするが……?
4.(TBS系の『有吉ジャポン2 ジロジロ有吉』に出演した際に)「なんか、私は付き合っている男性のささくれを…食べてみたいなって思ったことはあります」
[ゴメス採点:83点]「あざとくはあっても、一度好きな男性ができたらとことんのめり込んでしまう性格」といった、人間のみにはらむ“矛盾”を突いた、じつに鋭い告白である。
5.(NHK総合の『プロフェッショナル 仕事の流儀』に出演した際に「プロフェッショナルとは?」と問われ)「期待に応えるのは当たり前だし、応えられないのはプロ失格だし…相手が望む以上のものを安定的に供給できる人、期待以上のことができたらプロフェッショナルと言えるのではないかと思う」
[ゴメス採点:100点]まったくもってそのとおり! 私もそういうプロフェッショナルでありたいと、あらためて心に誓った次第であります!
ちなみに、私が一度『有吉ジャポン』にコメンテーターとして出演させていただいたとき、田中みな実みずからが、わざわざ私の楽屋まで挨拶に来てくださった。単純に、とてもいいヒトだなぁ……と感激し、それ以来、誰がなんと言おうと猛烈な彼女のファンになってしまった。こうしたさり気ない気配りをも「あざとい」の一言で、私は片付けたくない。