『スポニチAnnex』によると、タレントのミッツ・マングローブ(45)が11月17日深夜に放送された『グータンヌーボ2』(関西テレビ)に出演。「結婚したくてもできない人」の特徴を自分なりに分析した……らしい。その「特徴」とは以下のとおりであった。
「語弊がある言い方かもしれないけど(と断ったうえで)、結婚したくてもできない人って、丁寧に生き過ぎていると思う」
「すごいしたいんだけど、(結婚が)なかなかできないとか、できなかった人って、往々にしてすごく丁寧で。それは良くも悪くもなんですよ」
「(いっぽうで)結婚できる人たちは雑なのかって言ったら、雑なんですよ。良い意味で、すごく雑」
「(「おしゃべりしていても怖くないし、不潔な人もいないから」という理由で「最近は女性が好きなのよ」と番組中で語っていた共演者の光浦靖子に対して)周りの清潔不潔みたいなのを敏感に感じ取っちゃう、光浦さんって私の中で一番丁寧に生きてる女性なんですよ。良くも悪くも」
よくよく噛み砕いてみれば至極当たり前な話ではあるのだけれど、じつに鋭い見識だと思わず唸ってしまった。「丁寧」ゆえに、何事に関しても「慎重」に向き合ってしまう。そして、そんな性格は恋人選びでも例外なく発揮され、ましてや結婚相手となれば、その度合いは10倍も20倍も過剰さを増してくる。
逆に、「このヒト、まだどんなタイプなのかわかんないけど、とりあえず付き合ってみるか」……どころか「このヒト、まだどんなタイプなのかわかんないけど、とりあえず結婚してみるか」と、自分の履歴や戸籍に “シミ” がつくことをさして厭わないタイプの、いわゆる「雑な人」は、当然ながら “出会い” の確率も、“出会った相手との関係性の深度” も高くなる。だから「雑な人がすぐ結婚できる」のは「よくよく噛み砕いてみれば至極当たり前な話」なのだ。
もちろん、私は、ミッツ・マングローブも番組中で何度も「良くも悪くも」という言葉を繰り返しているように、「丁寧に生きている人」のことを否定しているわけでは決してない。しかし、もし仮にあなたが心の底から「結婚したい!」と望んでいるなら、その “慎重さのハードル” を少々下げてみるのも手ですよ……とはアドバイスしたい。
拙著『モテと非モテの脳科学〜おじさんの恋心はなぜ報われないのか〜』(ワニブックスPLUS新書)で、共著者の脳神経外科医・菅原道仁先生はこうおっしゃっている。
[改めて問いますが、あなたには本当に出会いがありませんか? 心のどこかで「運命の出会い=白馬の王子様」を待ち望んではいませんか? 街中で落としたハンカチをイケメンが拾ってくれたり、夜道で暴漢に襲われてイケメンが助けてくれたり……。いわば、シンデレラ的他力本願な発想です。
しかし、よ〜く考えてみてください。シンデレラだって、結局は舞踏会に行った、行動に出たからハッピーエンドになったわけじゃないですか。
これは恋愛の基本ですけど、仮にちょっとでも気になる男性が現れたら、「待ち」の姿勢をやめて「提供」すること。出会ったら「告白されるのを待つ」のではなく「告白する」。シンデレラパターンなんてほとんどない。理想の異性と出会える確率は0.0000034%しかないんですから。
この数字は出まかせで適当に言ったものではなく、ロンドンの大学院生がドレイクの方程式(※地球人と出会う可能性がある地球外文明の数を推測する方程式のこと)を応用して、導き出したものです。0が多すぎて(笑)あまりピンと来なかったりもするでしょうが、わかりやすく比較対象を挙げると「銀河系で知的生命体を発見する確率のわずか100倍程度」でしかないのだそう。「王子様降臨」は、おとぎ話レベルの妄想でしかないということです。]
まあ、成人した人間の性格なんてのは、そう安易に変えられるわけではないものの、せめては「理想の異性と出会える確率は0.0000034%」という数字だけでも脳の引き出しの片隅に残しておいていただけたら……と。
なお余談ではあるが、私は今の今まで「ミッツ・マングローブ」さんのことを「ミッツマン・グローブ」だとばかり勘違いしていた。申し訳ございませんm(__)m。ちなみに「ヘリコプター」は「ヘリ・コプター」ではなく「ヘリコ・プター」、「清少納言」は「清少・納言」ではなく「清・少納言」! 知ってました?