「ライトユーザーに向けて、漫画・アニメ・ゲームなどを扱った分かりやすく読みやすいコンテンツをお届けすること」を旨とするネットメディア『ふたまん』が、『アニメ&漫画「最強のピッチャー」ランキング』なるタイトルの記事を配信していた。とりあえず、その“ベスト10”は以下のとおりであった。
1位:星飛雄馬(巨人の星) 18.5%
2位:茂野吾郎(MAJOR) 18.0%
3位:上杉達也(タッチ) 10.0%
4位:番場蛮(侍ジャイアンツ) 6.0%
5位:里中智(ドカベン) 5.0%
5位:国見比呂(H2) 5.0%
7位:不知火守(ドカベン) 4.0%
8位:上杉和也(タッチ) 3.5%
8位:沢村栄純(ダイヤのA) 3.5%
10位:新庄童夢(ミラクルジャイアンツ童夢くん) 3.0%
さて。親愛なるcitrus読者の皆さまは、上記した“順位”をご覧になって、どのような印象を抱かれたことだろう?
たしかに、どの選手も(漫画上の)歴史に名を残す名ピッチャーばかりではある。またたしかに、1位の星飛雄馬の通算成績は、
左投手時代:27勝3敗3セーブ
右投手時代(新・巨人の星):20勝2敗
……と、負け数の少なさは際立っているが、実働年数は約6年と短く、それにたった一度決め球(=魔球)を打たれただけで勝手にマウンドを降りてしまったり、自暴自棄になったり……と、情緒の面でやや問題あり? 実際に“使う側”としては、こういう超完璧主義の、いったんスランプに陥ると手に負えないメンタル弱めな選手ってどうなのよ? まさに「記録を残すのではなく記憶に残る選手」の代表格といったところである。
あと、「このヒトを忘れちゃいませんか?」的なドラフト……ならぬランキング漏れしたスーパーピッチャーだって、まだまだ何人もいるじゃないですか!
たとえば『男どアホウ甲子園』の藤村甲子園。持ち球はストレートオンリー……なのに、阪神タイガースに入団してからの成績は、じつに1年目が32勝、2年目は33勝。3年目の開幕戦の初球には165キロの超速球を投げたとも噂されており、これを最後に肩を故障して選手生命を終えてしまった。つい先日に引退表明をなされた水島新司先生の作品はもう「名投手の宝庫」と呼んでも過言ではなく、『野球狂の詩』のプロ野球史上初の女性ピッチャー・水原勇気。そして『大甲子園』で明訓高校を相手に延長再試合を含む27回を一人で投げ切って惜敗した中西球道。さらには『ドカベン』の高校野球編で天才・殿馬一人が披露したクレバーなピッチングも見逃せない……ふう。ってなわけで、このまんま調子に乗って書きちぎっていたら水島漫画だけでマジ1万ワードはアッという間にイッちゃいそうなので、ここらへんでやめにしておこう。
さらには『キャプテン』の近藤もポテンシャルの高さという意味ではゼヒ取っておきたい(どこにw?)ピッチャーではあるのだけれど、もっともっと常人離れした圧倒的なピッチングで日本、いや米大リーグまでをも震撼させた、あのヒトがいるではないか! そう!!『アストロ球団』の宇野球一である。ボール型のアザがある9人のアストロ超人“だけ”で結成された少数精鋭にも程がある球団のエースで、しかも4番! 球速は下手すりゃ170キロくらいは軽く超えてるっぽいし、コイツに3段ドロップやスカイラブ投法(←ただし、ボークと判定される可能性アリ)をおり混ぜられたら、全盛期のイチローですら、かすることさえできない……に違いない。いや〜、それにしても話題が尽きない素晴らしいランキングですな。次は『野球漫画「最強のスラッガー」ランキング』についても語ってみたい。