「シン・ウルトラマン」に「シン・仮面ライダー」…次に「シン・」をつけてもらいたいヒーローモノはなんだ!?

 

東映が4月3日、『仮面ライダー』生誕50周年企画として、庵野秀明氏が脚本・監督を務める映画『シン・仮面ライダー』の制作を発表した。2023年3月の公開予定であるという。

 
2016年には『シン・ゴジラ』が大ヒット。1ヶ月ほど前に公開された『シン・エヴァンゲリオン劇場版』は現在も絶賛上映中で、(おそらく)今年の夏あたりには『シン・ウルトラマン』も控えている……。

 
まさに「シン・」の乱発状態──一説によると、この「シン」には「新」と「真」のダブルミーニング的な解釈が含まれているらしく、なんでもかんでも「シン・」をつけりゃいいってもんじゃないだろ……と、天邪鬼的に思わずツッコミたくはなるものの(笑)、『シン・ゴジラ』があそこまで面白かったんだから、おのずとウルトラマンや仮面ライダーにも多大な期待を寄せてしまう。

 
ちなみに、『シン・ウルトラマン』に関して、私が今の時点で知り得ている情報は、

 
・今回、庵野氏が担当しているのは企画・脚本のみで、監督は樋口真嗣氏

 

・「ペンダント・バッヂ・(デザイン的にブラッシュアップされた)ベーターカプセル」という謎の三種の神器

 

・「そんなに人間が好きになったのか、ウルトラマン。」という意味深なコピー

 

・主演は長澤まさみと(『シン・ゴジラ』では戦車のなかであっという間に殉職してしまった)斎藤工と西島秀俊

 

・シン・ウルトラマンにはカラータイマーがない

 
……と、こんなくらいしかないのだけれど、我々の興味と妄想をより掻き立てる“情報の小出し感”も、さすがといったところだろう。

 
さて。ここまで「シン・」の大盤振る舞いをなさってくださるなら……ゴメス個人としては、ぜひ庵野氏にリメイクしていただきたいヒーローモノが、まだまだいくつかある。とりあえずは以下に羅列しておくので、万が一の確率で庵野氏の目に止まりでもしたら、これ幸いだ。

 

●シン・スペクトルマン

 
巨大化系ヒーローモノだが「変身アイテム」や「変身ポーズ」を持たない。じつは番組開始当初のタイトルは『宇宙猿人ゴリ』という、悪役を冠にしたタイトルで、その後『宇宙猿人ゴリ対スペクトルマン』→『スペクトルマン』へと変更。スペクトルマンのデザインは正直、二番煎じ的でダサく、しかもたまに怪獣に負けたりもしていた。じつのところ(宇宙猿人)ゴリは美しい地球が公害まみれになっていくのを憂う、いいヒト(サル)だったとの見方もある。(1971年〜1973年)

 
●シン・レインボーマン

 
等身大系ヒーローモノ。必要とする能力に合わせて「日・月・火・水・木・金・土」の七曜に因む7種類の姿に変化する。「インドの山奥で修行をして、ダイバダッタの魂を宿した」という仏教的史観に激しく傾倒したマニアックな設定(変身の文言はサンスクリット語のお経!)。力を使い果たすと身体が勝手に座禅を組みはじめ、全身が石化して、きっちり5時間仮死状態になってしまう(=ヨガの眠り)という致命的な弱点がある。もはや放送禁止用語にさえなりかねない「死ね死ね団」を庵野氏がどう描くかも見ものである。原則として怪獣・怪人は登場しない。(1972年〜1973年)

 
●シン・キカイダー

 
等身大系ヒーローモノ。正式名称は『人造人間キカイダー』。人体模型をモチーフとし、右半分の体色の青は「正義の心」、左半分の体色の赤は「悪の心」を象徴する、左右非対称のデザインがとても斬新だった。不完全な良心を持つ人形が人間になることを目指すイタリアの童話『ピノッキオの冒険』がモチーフになっている。悪役で脳が透けて見える「ハカイダー」も魅力のキャラ。(1972年〜1973年)

 
どれもポイントはそう! 主人公であるヒーローが「イマイチ強くない」ってとこである。庵野センセイ!! どうかよろしくお願いいたしますm(__)m