あの“究極の選択”で「カレー味のウ○チ」を選ぶ人は、はたして…?「変態」の定義をあらためて問い直してみよう!

 

群雄割拠の時代を生き抜くフリー女子アナのなかでも、昨今ぐいぐいとその存在感を増しつつある新井恵理那(31)──そんな新井アナについてアレコレと論じる記事を『AERA dot.』が配信しており、なかなかに興味深く拝読させていただいた。まず文中前半で、『AERA dot.』は彼女の“人気の理由”をこう分析する。

 

 
清楚なルックスに加え、硬軟おり混ぜながらの落ち着いた進行にも定評がある。(テレビ朝日系の朝の情報番組『グッド! モーニング』で)朝の顔を務める傍ら、ビートたけしや所ジョージ、爆笑問題など大御所芸人との絡みもそつなくこなす。まさに、美しさも仕事ぶりも安定した優等生という印象が強いが、テレビ情報誌の編集者は「恋愛話などでぶっちゃけトークができるのも強み」だと話す。

 
一見おカタそうな才女が、たまにぽろっと口から漏らすドッキリ発言に男女問わずの視聴者がギャップ萌えしてしまう──つまりは、そういうことだろう。それなりに的を射た、最大公約数的な正しい見解だと思うし、私もこれ以上の過論や異論を付け加える気は、さらさらない。そんな(?)ことより、私が今回の記事で気になったのは、以下のくだりであった。

 

 
(とあるバラエティ番組で)「『好きな男性のタイプ』を聞かれ、『ちょっと変態なほうが好き』と返答。具体的には『カレー味のウ○チか、ウ○チ味のカレーか、どっちを選ぶ』という質問に、『カレー味のウ○チ』(※記事中では○部分は伏せ字になっていない)を選ぶような人がタイプだそうです」

 
「カレー味のウ○チか、ウ○チ味のカレーか、どっちがいい?」──もはや「スタンダード」とも呼んで差し支えないほどに、方々で使いまわされてきた“究極の選択”の一つである。しかし、ここで「カレー味のウ○チ」をチョイスするのが、はたして「ちょっと変態」なのかは、少々の疑問が残る部分でもある。

 
ちなみに「変態」の正式な意味を『goo辞書』で調べてみると、

 (1)   形や状態を変えること。また、その形や状態。
(2)   普通の状態と違うこと。異常な、または病的な状態
(3)   《「変態性欲」の略》性的倒錯があって、性行動が普通とは変わっている状態。また、そのような傾向をもつ人

……みたいなことが書かれていた。もちろん、一般的な会話でよく使用される「変態」は、「おたまじゃくしがカエルになる」ような(1)ではなく、(2)もしくは(3)の解釈をもって相手、あるいは自身の評価をなすほうの言葉であるのは申すまでもない。したがって「変態」のレッテルを貼られた(自他を問わない)人物は大なり小なり「異常」「病的」「普通とは変わっている」要素を有していなければならない。

 
しかし、「カレー味のウ○チorウ○チ味のカレー」の二択で、「カレー味のウ○チ」を選ぶのって……至極普通なんじゃないのか? 誰も「ウ○チ味のカレー」なんて選ばないでしょ!?

 
ただ、この“究極の選択”、じつを言えばもう一つの回答があったりする。そう、たいがいの人たちは、おそらく「どっちもイヤだぁ〜」と答えるのだ。ゆえに、この控えめに表現しても「お下劣」でしかない悪趣味な問いかけに対し、淀みなく“第三の回答”を放棄できること自体が、新井アナがおっしゃるところの「ちょっと」だけ「変態」なのかもしれない?