「絶望」よりはむしろ「福音」!? ちまたを騒がす「本田翼の熱愛発覚」報道について思うこと

 

6月末、人気女優・本田翼(28)が自宅の高級マンションで外出もせず「巣ごもり愛」を育んでいることを、写真週刊誌『FRIDAY』が報道した。

 

お相手は年下の研修医・Kさん。出会いのきっかけはオンラインゲームで、Kさんが学生時代から「本田翼の大ファン」と公言しており、それを受けて本田の知人がゲーム上で二人を引き合わせたのだという。ちなみに、Kさんは

 

 身長185センチを越える高身長の塩顔イケメンで、私立大学の医学部を卒業。3年目の内科医として都内の病院に勤務する26歳。大学時代はバンドをやっていてドラムの腕前はプロ級。日本語・英語・中国語を話せるトリリンガル。実家は食料品や生活用品の輸出入を手掛ける会社を経営しており、学生時代から高級外車(BMW)を運転していた

 

……という、一寸のスキもない、絵に描いたかのごとくなハイスペック男子である……らしい。

 

 「涙が止まらん!」

「俺が勝ってるとこ一個もなくて笑った」

「結局はこーいう男に持ってかれるのね…」

 

……ほか、嘆きのコメントが、いまだネット上に殺到しているようだが、芸能リポーターの井上公造氏は6月25日に放送された『おはよう朝日です』(朝日放送)で、

 

 「(FRIDAYの記事を)読んでいくと、出身大学、職歴、趣味、なんというクルマに乗っているか、家族がどういう人か、そんなことまで書かれている。間違いなくKさんがいろんなところでしゃべって、噂が広まった」

 

……と分析。しかも、記者がKさん本人を直撃し、交際の真偽を問い詰めた際に、「はい。そうです」との言質も引き出したという。

 

現時点で、本田の事務所は「プライベートについては本人に任せております」とだけの回答にとどまってはいるが、裏ではスタッフ一同が「え、(Kさんは)こんなにしゃべってんの!?」と頭を抱えていたのだそう……とも井上氏は語っている。

 

さて。ここまでの経緯を把握したうえで、賢明なる読者の皆さまはどういった印象をお持ちになったことだろう?

 

まず、いくら一般男性とはいえ、まがいなりにもCMを何本も抱えている人気女優と熱愛を育んでいる身として、その饒舌ぶりはさすがに少々軽率すぎるかも……と私は思った。いっぽうの本田翼は自身の誕生日である6月27日、インスタグラムで

 

「今日で29歳になりました。私事でお騒がせしてしまいましたが、いろんな現場でお祝いしていただけたり、プレゼントが届いたりと皆さんに見せたい写真や出来事がたくさんあるので追々ゆっくりアップできたらと思っております」

……と、どうにでも捉えられるメッセージをまさしく“最小限”のかたちで発信しただけ、という“大人”の対応。そりゃあ天下のバッサーとお付き合いできるのだから、世界に向けて「ぼくは本田翼のカレシなんだ〜!」と叫びたくなる気持ちはよ〜くわかる。が、その“舞い上がった”言動はせっかくの華麗なるバックボーンを台無しにしてしまう恐れもあり、こうした“恋人”同士の側(はた)から見る熱量の差は、あまり格好が良いものでもない。本来、本田翼にはそこまで興味がない一男性である私ではあれ、やはり「沈黙は金なり」的なダンディズムは貫き通してほしかった。

 

あと、「俺が勝ってるとこ一個もない」と嘆く男子諸君は、Kさんのそのハイなスペックより、むしろ「出会いはオンラインゲーム」という点に、もっと着目すべきなのではなかろうか? 一昔前なら別世界の人間であった芸能人と、簡単にインターネットで繋がることができるという事実証明は、一般人にとってまごうことなき“一筋の光明”となる「福音」と呼べるのだから……?