立候補しているヒトにやってもらえばいい? 現実問題として東京五輪開閉会式の音楽担当だった小山田圭吾氏の後釜はどうなるのか?

 

開催が間際にまで迫った東京五輪・パラリンピックが、とんでもないトラブルに見舞われている。なんと! 開会4日前となる7月19日に、開閉会式の楽曲制作を担当していた音楽家の小山田圭吾氏(52)が、過去の「いじめインタビュー」をめぐり、辞意を表明したのだ。

 
物議を醸しているインタビューをチェックしてみると、さすがに内容が酷すぎて、いくらタイムリミット的にはとうに限界を越えているとはいえ「辞任・解任は致し方なし」といった感じだが、この数日間のドタバタ劇をざっと眺めるかぎり、

 
「小山田氏の開閉会式の楽曲担当の発表がなぜ今月の14日まで引き延ばされたのか?→組織委員会側はある程度のこれらの風評を把握していた→また、ある程度の世論による批判も想定していた→ゆえに、もう“差し替え”ができないギリギリのタイミングで“公表”に踏み切った→ところが、世論の反発は組織委員会の予想を遥かに超えてしまった」

 
……みたいな“裏”があるのでは……なんて穿った見方さえ、ついしてしまう。(※一説では、組織委員会より政府が一連の騒動に対し、激しい嫌悪感を示したため「留任」から「退任」へと一転したとの噂もある)

まあ、あくまで一民間人である私個人の妄想的な憶測でしかないので、そこらへんのことをこれ以上掘り下げるのはよしておこう。だがしかし! あと3〜4日しか時間が残っていないシビアなスケジュール下において、オープニング映像4分の楽曲を一から創り直すなんて離れ技は、現実問題として、はたして可能なんだろうか?

 
「1964年のオリンピック・マーチでいいじゃないか」「松平健の『マツケンサンバ』や北島三郎の『まつり』とかは?」「いっそ無音にしちゃったら」……ほか、ネット上ではいろんな“アイデア”が散見されるものの、正直リアリティとしては乏しい感が否めない。

 
オリンピックに相応しい“大物”にオファーをかけたところで、こうも露骨な“二番手”扱いだと、プライドの面でも腹に据えかねる部分はあるだろうし、しかも「一日で新しい曲を書き上げてください」と言われたって……それは無茶振り以外の何物でもない。

 
そんななか、ネット版の『日刊スポーツ』によると、何人かのミュージシャンの方々がすでに小山田氏の“後任”として“立候補”の意を表明しているという。たとえば、グループサウンズ末期の70年代から『近田春夫&ハルヲフォン』『近田春夫&ビブラトーンズ』をはじめ、歌謡曲やヒップホップなどさまざまなジャンルで長年活躍してきた近田春夫氏(70)は、自作の非公開テーマソング『近田春夫のオリパラ音頭』を引っさげ、猛アピール! 19日には自身のツイッターで、

 

 
「近田春夫オリンピックパラリンピックをなんとしても成功させたい一心であります。何度もいいます。会場でナマでノーギャラで熱唱します。関係者各位へ」

 
「小山田圭吾。あとは俺が引き受けた。安心してくれ!」

 
……と、その熱い想いを投稿している。「すでに楽曲も完成している」という事実はけっこうなアドバンテージではないか? あと、シンガー・ソングライターの岡崎体育氏(32)も自身のツイッターで、

 

 
「岡崎体育といいます。体育です」

 
「俺にやらせてくれ!」

 
……と、手を挙げている。このヒトの才能は折り紙付きだし、なんといっても「体育」という、まさにオリンピックのために命名したかのような芸名がじつにいい。

 
いずれにせよ、ここまでニッチも察知も行かない状況にまで追い込まれてしまったからには……やりたいヒトにやってもらうのが一番だと思うのだが、いかがだろう? 日程や演出の整合性とかを客観的に考慮すると、実際はまだ残任しているクリエイターの方々が不眠不休で、どうにかツギハギしちゃうんでしょうけどね?